北海道生活も2ヶ月半を過ぎ、除雪はウインタースポーツであるという認識を得た。ついてはウェアと道具に拘りたい。雪を射出する際の腰の動きをサポートするビブショーツとか、旧ソ連の廃棄ミサイルを再利用した軽量高剛性チタンショベルのようなもの。

 カーリングが面白いのは、冬の間の暇つぶしとして始まったものが、ボトムアップで広がって行ったことであって、地域密着型の成り立ちはサッカーや自転車と同じ。同じように除雪を競技化する方法、なんかないかなと考えてる。でも、最高気温がプラスに転じる日が多くて、もうすぐ冬も終わる。というか北海道最悪の季節サンガツに入り、この薄汚い季節をどうにかしてやり過ごさなければならない。

 イオン一択かと絶望しかけた買い物事情だが、イオンにはカルディが入っていた。これでいつでもヌテラが買える。壊滅した個人経営の八百屋や魚屋は、コープさっぽろがカバーしていた。さすがは道内ナンバーワンスーパーにして日本一の大規模生協。恵方巻きを山のように陳列して、原発NO!の電力広告を貼り、時給800円台でバイトを募集する、社会主義市場経済の成功例のように見える興味深い箱庭。

 この時給で労働局から怒られないのは土地が安いから。冬は暖房に金がかかるし、移動に車は欠かせないが、二十代であっても結婚すれば家を建てられる。生活コストの低さ以上にお金を使う場所がない。街の中には映画館もなければ本屋もないし、レコードや楽器の専門店も消えた。

 だから入ってくるものは残る。なにか予想を超えて残りまくっている。それが実家パワーだ。我が国も核家族化抑止策を打ち出し、せめて百年は持つような家の作りにすれば、社会保証のコストは下がり、ベーシックインカムのようなものも考えなくて済むんじゃないか。だが余った金を大規模パチンコ店がブラックホールのように吸い上げている現状は、恵方巻きよりロスが大きい。

 そして相変わらずわが町ではBMWを見ない。一体何をやらかしたのかと思わないでもないが、MINIはそこそこ走っている。次期主力通勤車には、4WD、360度モニター、長距離巡航性能、高燃費、300万円までという上からの要求をすべて満たすアクセラの採用が有力視されているが、下から上がってくるロードスターRFの導入論も止まない。買わずに悩んでいる状態が一番楽しいのでもう少し続く。

北海道に来てそろそろ1ヶ月。体重は7kg増えた。おかげで-10℃を下回っても、東京と変わらない服装で耐えられる。生物の環境適応力はすごい。以下、35年ぶりに住んでみた印象。まだまだ謎が多い。

東京からの宅急便は、運が悪いと3日かかる。面白そうなライブや展示の情報を見つけると、そのまま京王線の駅へ向かって歩き始めようとしてしまうが、その前に航空券が必要。困るのは主にその2点。

街は古くなったが、歩いている人はオシャレになった。特に女子高生は種として進化したのではないかと思えるほど。りんごほっぺと埴輪ルックは何処へ。

酒屋の組合だったはずのセイコーマートが、一次産業と工場、物流にビッグデータまで押さえてインフラ化した挙句、道外にリテールブランドを売って生き延びようとしていることには、本当に本当に驚いた。政治がおかしくなってもセコマがあれば生きていける気がする。ワインやカヴァが安くてうまい。

こっちに来たら車がないと直ちに死ぬと思っていたが、前述の通り肥満が進んで気温の低さは問題にならない。意識して歩く以外に運動する機会がないので、駅や会社へは原則徒歩という事にした。昼間は氷点下にならない日が多いので、近所の屋外スケートリンクは赤旗が出たままだ。

でも車のリサーチは進めている。軽ハイトワゴンは東京より少ない気がするけど、どうなんだろう。N-BOXあんまり見ない。轍で横転しやすいのが嫌われているんだろうと勝手に解釈しているが、その割にロードスターや86/BRZは普通に走っている。こないだは絶滅したはずのMR-2まで見た。

基本は4WDの軽とリッターカーが大活躍。プリウスも普通に走っているけどバッテリー大丈夫なのか(東京の寒さでダメだった経験あり)。

若けえもんのワンボックスからSUVへの乗り換えも進んでいるようで、こっちでもCX-8スマッシュヒットの予感。C-HRは本当に多いが、東京と違って4WDばかり。ちょっと気の利いた人は、やっぱりスバルに乗っているし、ジムニーが下駄として使われているのはカッコいい。

平均所得が低いので輸入車は明らかに少ないが、東京ではほとんど見なかったDS(最近のやつね)が近所の車庫にあった。ルーテシアのRSも走ってた。多いのはメルセデス、次いでアウディ/VW、ボルボ。BMWはミニ以外まだ一度も見ていない。関係ないけど、うちの母親はマツダをオペルだと思っていたらしい。

 最近は大体マストドンです。Twitterは最初からこういう仕組みで行くべきだったと思っています。アカウントは色んなインスタンスにありますが、北海道にいるときは北海丼、東京ではおおむねmstdn.jp

 最近どんなギタリストが好きなんですか? と訊かれたら「鳥居真道とアベフトシ」と答えたいんだけど、誰もそんなことは訊いてくれないので自分で書くわけです。

 自分の年齢の1/2程度の世代のバンドなら「おおこれは!」と、たまに驚くことも珍しくない昨今ですが、自分と同世代か、それより10%ほど下となると、不感帯です。自分でも驚くほど何も感じません。なのでTMGEが好きだと言ったら、変な顔されるだろうなあと。

 分かりやすい例で言うと、特に職業上の必要が無い同世代の知人で、ブルーハーツが好きだという人を見たことがありません。もちろん私も含めてブルハには何の悪意も持っていない(はず)ですが、そのパフォーマンスは同じ世代にとって情報性が薄かったわけです。

 つまり、リアルタイムな体験や実感として自分の引き出しに入っているところが多々あり、言いたいことは分かり過ぎるほど分かるものの、「えー、それそこで使うの?」みたいな気分になる。

 それを更に例えて言うなら、その昔『限りなく透明に近いブルー』について「当時誰でもやってた事を書いただけじゃん」みたいに言っていた坂本龍一の気分に近いのかも知れません。直截に過ぎて卑怯だと。

 確かにそれはそうだったのでしょう。しかしながら、あれは一回り下の世代(つまりその小説が流行っていた当時の私)に対しては新鮮さを持ち得たわけで、情報が上から下へ流れていくようなことが、時間差についても言える。その差を使ったパフォーマンスは同世代に通じなくても、それは全体に対して部分でしかないから関係ないわけです。

 インターネット以前の時代に、前の時代が10年周期でリバイバルしたりしていたのも、そんな循環が成立していたからだと思っていますが。

 えーと、何の話だっけ。

 続きはまた、仕事が終わって開放感に浸りながらビールをあおっている晴れた午後にでも。

 いまいちすっトボけた調子で終わった90-00年代のおかげで、10年周期説も過去のスケールになったのかと思いきや、2005-2015年のループは、結構はっきりした始まりと終わりがあったような気が。

 今年はブログの更新頻度を上げていこうと思っている私です。謹賀新年。

 05年からの10年間の始まりは、YouTube、そしてTwitter、iPhone。おかげで、今まで見たことのないものが見えるようになり、何も見せたことのない人たちが何かを見せるようになった。それで世の中が変わりそうな兆しが見え、それを観察するためライター稼業に精を出すようにもなったわけです。

 パフォーマンス機会の民主化。SNSによって生まれた、薄くて広いコミュニティの形成。それを集約した小さな経済圏の成立。それらは80年代から予見されていたことで、やっと30年経ってオチが付いた感じ。10年で折り返した実感で言うなら、米津玄師がオリコン1位になっちゃったなあ、とか。

 でも、それ以外の、全然違うアプローチでやっている人たちが居て、去年はその結果に衝撃を受けました。具体的に言えば、左右とトリプルファイヤー。知らないうちに足元のレジーム・チェンジは終了していたのか、と。

 それらをコンピュータ屋的にまとめると、ネットからリアルへの還流とか、ローカル>グロ―バル>グローカルの流れとかいった文脈に回収して納得もできるんだけど、多分、それ以外の因子のほうが大きい。あれって、パンク世代から見ると、正真正銘のニューウェイヴだもんね。

 今年は過去10年間の精算と、これから起きるだろう事へのワクワク感だけで過ごせそうです。

 先日のパーティ向けに用意したBGMです。テーマはここ10年間でよく聴いた音源。オープニングのプレイリスト以外は現場でかかっていなかったと思います。

■オープニング

Emperor’s New Mind / Reggaelation independAnce Postcards from Italy / Beirut 東京のフォホー~Forro de Toquio~ / キウイとパパイヤ、マンゴーズ ライス&ライス / クリトリック・リス ノーマルスレイブ / 左右 ちっちゃい / 在日ファンク Zerox Machine / Client Video Killed The Radio Star / The Pomplamoose Anarchy in the UK / The Ukulele Orchestra of Great Britain Recover / Chvrches プロペラソング / エスエフ Umm / Scritti Politti 断捨離ってどんなプレイ? / サイモンガー・モバイル 面白いパーティー / トリプルファイヤー

■転換

検索少年 / 七尾旅人 Stringstream / Locolo Code Nice Weather for Ducks / Lemon Jelly 7/4 (Shoreline) / Broken Social Scene 8films / 宇宙コンビニ PART1 / imoutoid Chinko Song / Sputniko! アクアタルカス / 藤岡幸夫指揮/東京フィルハーモニー交響楽団 Breathe Extended Version Mix / Telepopmusik Cape / レイ・ハラカミ

■クロージング

僕らは電気の原始人 / Bud Stuff みせろ、きみの偏見をみせろ / 双葉双一 平和なのか / 左右 帰ろう~埼京線のテーマ~ / キウイとパパイヤ、マンゴーズ フローネル / 打首獄門同好会 Tonight You Belong To Me / The Bird and the Bee マリちゃんと熊のアーノルド / クリトリック・リス Highway Star, Speed Star / Cymbals You Are My Favourite / Sophie Madeleine 綺麗ア・ラ・モード / 中川翔子 イジメ、ダメ、ゼッタイ / BABYMETAL Sad Song / Au Revoir Simone Be Ok / Ingrid Michaelson Such Great Heights / The Postal Service Wake Up / Arcade Fire

 GAZIOのラストパーティに来た人どうもです。我々のバンド(名前はない)は前日のリハが上手く行き過ぎたために、その反動がないとは言えない状況でしたが、そんなの関係ないわけです。所期の目標は十分以上に達成されております。

 目標1。荒木康弘の演奏を生で聴くこと。これは連日のリハで十分堪能させていただきました。かねてからポストパンク時代の最高のドラマーだと思ってきましたが、まったくその通り。音でかいし、フレーズカッコいいし、疾走感あるし。

 ところで「荒木さんが何でそんなイベントに付き合ってるんだ?」などと思われている方に説明いたします。荒木さんと演奏するだけなら人前でやる必要ないわけですが、仕方なく演らなければならない理由があり、それが荒木さんを誘う大義名分でもあったわけです。

 10月の下旬頃、私は暇だったので、結構久しぶりにGAZIOへカレーを食べに行きました。そうしたらゆうさんが「12月にクロージングイベントをやるので、何かやんない?」と。そこで「だったら荒木さんを上手く騙してですね」などと提案したわけですが、そこへ荒木さんも現れたわけです。やっぱりカレーを食べに。もはや運命としか言いようがありません。荒木さん、こんなイベント、躊躇うのは分かりますが諦めて下さい。そう申し上げました。

 そして目標2。ゆうさんこと平沢裕一に『子供たちどうも』を歌わせること。私は、この曲の「早く出てきて子供たち」という歌詞に煽られて、割と早く出てきてしまいました。その結果として、現在もなお各方面からひどい目にあっておりますので、その責任を作詞者に取っていただこうという事であり、つまり復讐です。この目標も達成済です。ざまあみやがれ。

 この件で作曲者の方は著作者人格権がどうのと言いたい風ですが、あなたに実の兄を提訴するメリットはありますか? ないですね。はい、まったくありません。ぜんぜんない!

 さて、当日のバンドは、荒木康弘(Ds)、こずえ(Ba/Vo)、四本淑三(Gt/Vo)の三人。そこにゲストメンバーが加わる形で、以下の様なセットリストを実行しました。このイベントのトップバッターで、沖縄から来てくれたSYSの冬ちゃんにも急遽参加してもらっています。SYSはカッコいいですよ。

ジャングルベッドI カウント (Vo/Key 中井敏文) オフセット (Vo/Key 中井敏文) オランダエレメント (Vo/Key 中井敏文) フル・ヘッ・へッ・へッ (Vo/Key 中井敏文) 美術館で会った人だろ (Vo 冬、Key 中井敏文) ヘヴン (Vo 冬、Key 中井敏文) ジャングルベッドII (Vo 冬、Key 中井敏文) コンペリタンチップル (Vo 中井敏文、Gt PEVO1号) スポットのない世界 (Vo 中井敏文、Gt PEVO1号)

—アンコール

ヘルスエンジェル(Vo 平沢裕一、Key 中井敏文、Gt PEVO1号) 子供たちどうも(Vo 平沢裕一、Key 中井敏文、Gt PEVO1号) 美術館で会った人だろ(Vo 平沢裕一、Key 中井敏文、Gt PEVO1号)

 とっても楽しかったので、ゆうさんには、またいつかCafe GAZIOをやってもらって、クロージングイベントを企画して欲しいです。

↓ハリーさん作の新型エンブレム。次は「Studio GAZIO」というものになるらしい IMG_4430

 また9ヶ月ぶりの更新。

 ギターを買いました。だけどギターの話なんてどこに書いても読む人なんかいないので、ここに書いてしまえ、と。

 事前に言っておきますと、ギターは小学生の頃からやっているくせに、ギターそのものには、つい最近まで、まったく興味ありませんでした。ネックがどうした、ピックアップがどうした、アルダーがマホガニーがライトアッシュが、というような話は、ろくに音楽もやらない機材マニアのスカポンタンがやるものだと思っていて馬鹿にし続けていたのです。本当にすみません。

 と、まず謝ってしまうしかないのは、これからそういう話を、おそらくは度々するようになるからです。つまりろくに音楽もやらないスカポンタンとしての自覚がしっかりできたわけです。もうすぐ死ぬんだから許しなさい。

 で、興味がないとは言っても、シングルコイルかハムバッキングか、ハコかソリッドか、それくらいの音の違いは認識していましたし、弦はやっぱりボトムヘヴィがいいとか、アームが付いていないのはイヤとか、木目調やサンバーストは勘弁してくれとか、できれば24フレットがいいとか、奏者としてその程度の要求は持っていたものの、最終的に歪ませて信号処理してしまえば、ギター自身の些細な音の違いなんて再生音にほとんど影響はないわけだから、そんなところにお金をかけるなら、テープでも買うわいくらいの勢いだったのですね。

 要するにギターは録音する素材のうちのひとつだったわけです。大昔のオープンリールなんて、30分も録れないのにメディアは何千円も何万円もするし、トラックは4つとか8つとかしかないし、大変だったんですから。はい。以上、80年代前半までの昔話でした。

 それで一昨日、ギターを買ったんでした。アームも付いていない木目調、と言うよりも木目丸出しの、たった22フレットしかないヤツを。しかも大嫌いなテレキャスターだって。何だそれ。

 ここで私は何故テレキャスターが嫌いかという話をしなければならないのですが、そろそろ眠くなってきたので、それは先送りにするとして、買ったギターは表題の通りでBacchusのT-MASTERというモデルです。

 これは最高です。今まで買ったギターの中で一番弾きやすいんじゃないだろか。テレキャスターの物理的にダメなところ細かく潰していったら、元々のギターの設計として優れていた部分が明るみに出たという、レオ・フェンダーさんは日本のギター製作者に感謝しなさいと言いたくなるような、それくらいの楽器です。

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なんと10ヶ月ぶりの更新。

中井さんがだらだらと30年もやっているmonogrammeのライブで大阪へ行きます。

会場: 湊町VOLCANO 日時: 2015年3月14日(土) 開場17:45 / 開演18:15 出演: メテオール、ピノキヲ、monogramme

イベントタイトルは「アカシックレコードの夜」。詳細についてはイベント主催者のTwitterアカウントかメールアドレスへお問い合わせを。 http://twitter.com/piem314 akashicrecords314 [at] gmail.com

monogramme type-westのメンバーは公式サイトでどうぞ。 http://seal-s.com/monogramme.html#tw

 佐久間さんの『LISA』が今日、30年ぶりに再発されました。本人が長い間再発を望みながらも、このタイミングでしか実現しなかったのは残念ですが、オリジナル盤のプロデューサーであるオノセイゲン氏のリマスタリングで音は完璧。僕は当時の関係者に取材をして、このアルバムが生まれた背景を現在の視点からライナーにまとめました。このアルバムの再発を待ち望んでいた方は数多くいらっしゃると思いますが、70年代の四人囃子や、80年代半ば以降のプロデューサーとしての佐久間正英しか知らない人にも、ぜひ聴いて欲しいです。

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