最近どんなギタリストが好きなんですか? と訊かれたら「鳥居真道とアベフトシ」と答えたいんだけど、誰もそんなことは訊いてくれないので自分で書くわけです。

 自分の年齢の1/2程度の世代のバンドなら「おおこれは!」と、たまに驚くことも珍しくない昨今ですが、自分と同世代か、それより10%ほど下となると、不感帯です。自分でも驚くほど何も感じません。なのでTMGEが好きだと言ったら、変な顔されるだろうなあと。

 分かりやすい例で言うと、特に職業上の必要が無い同世代の知人で、ブルーハーツが好きだという人を見たことがありません。もちろん私も含めてブルハには何の悪意も持っていない(はず)ですが、そのパフォーマンスは同じ世代にとって情報性が薄かったわけです。

 つまり、リアルタイムな体験や実感として自分の引き出しに入っているところが多々あり、言いたいことは分かり過ぎるほど分かるものの、「えー、それそこで使うの?」みたいな気分になる。

 それを更に例えて言うなら、その昔『限りなく透明に近いブルー』について「当時誰でもやってた事を書いただけじゃん」みたいに言っていた坂本龍一の気分に近いのかも知れません。直截に過ぎて卑怯だと。

 確かにそれはそうだったのでしょう。しかしながら、あれは一回り下の世代(つまりその小説が流行っていた当時の私)に対しては新鮮さを持ち得たわけで、情報が上から下へ流れていくようなことが、時間差についても言える。その差を使ったパフォーマンスは同世代に通じなくても、それは全体に対して部分でしかないから関係ないわけです。

 インターネット以前の時代に、前の時代が10年周期でリバイバルしたりしていたのも、そんな循環が成立していたからだと思っていますが。

 えーと、何の話だっけ。

 続きはまた、仕事が終わって開放感に浸りながらビールをあおっている晴れた午後にでも。

 いまいちすっトボけた調子で終わった90-00年代のおかげで、10年周期説も過去のスケールになったのかと思いきや、2005-2015年のループは、結構はっきりした始まりと終わりがあったような気が。

 今年はブログの更新頻度を上げていこうと思っている私です。謹賀新年。

 05年からの10年間の始まりは、YouTube、そしてTwitter、iPhone。おかげで、今まで見たことのないものが見えるようになり、何も見せたことのない人たちが何かを見せるようになった。それで世の中が変わりそうな兆しが見え、それを観察するためライター稼業に精を出すようにもなったわけです。

 パフォーマンス機会の民主化。SNSによって生まれた、薄くて広いコミュニティの形成。それを集約した小さな経済圏の成立。それらは80年代から予見されていたことで、やっと30年経ってオチが付いた感じ。10年で折り返した実感で言うなら、米津玄師がオリコン1位になっちゃったなあ、とか。

 でも、それ以外の、全然違うアプローチでやっている人たちが居て、去年はその結果に衝撃を受けました。具体的に言えば、左右とトリプルファイヤー。知らないうちに足元のレジーム・チェンジは終了していたのか、と。

 それらをコンピュータ屋的にまとめると、ネットからリアルへの還流とか、ローカル>グロ―バル>グローカルの流れとかいった文脈に回収して納得もできるんだけど、多分、それ以外の因子のほうが大きい。あれって、パンク世代から見ると、正真正銘のニューウェイヴだもんね。

 今年は過去10年間の精算と、これから起きるだろう事へのワクワク感だけで過ごせそうです。

 先日のパーティ向けに用意したBGMです。テーマはここ10年間でよく聴いた音源。オープニングのプレイリスト以外は現場でかかっていなかったと思います。

■オープニング

Emperor’s New Mind / Reggaelation independAnce Postcards from Italy / Beirut 東京のフォホー~Forro de Toquio~ / キウイとパパイヤ、マンゴーズ ライス&ライス / クリトリック・リス ノーマルスレイブ / 左右 ちっちゃい / 在日ファンク Zerox Machine / Client Video Killed The Radio Star / The Pomplamoose Anarchy in the UK / The Ukulele Orchestra of Great Britain Recover / Chvrches プロペラソング / エスエフ Umm / Scritti Politti 断捨離ってどんなプレイ? / サイモンガー・モバイル 面白いパーティー / トリプルファイヤー

■転換

検索少年 / 七尾旅人 Stringstream / Locolo Code Nice Weather for Ducks / Lemon Jelly 7/4 (Shoreline) / Broken Social Scene 8films / 宇宙コンビニ PART1 / imoutoid Chinko Song / Sputniko! アクアタルカス / 藤岡幸夫指揮/東京フィルハーモニー交響楽団 Breathe Extended Version Mix / Telepopmusik Cape / レイ・ハラカミ

■クロージング

僕らは電気の原始人 / Bud Stuff みせろ、きみの偏見をみせろ / 双葉双一 平和なのか / 左右 帰ろう~埼京線のテーマ~ / キウイとパパイヤ、マンゴーズ フローネル / 打首獄門同好会 Tonight You Belong To Me / The Bird and the Bee マリちゃんと熊のアーノルド / クリトリック・リス Highway Star, Speed Star / Cymbals You Are My Favourite / Sophie Madeleine 綺麗ア・ラ・モード / 中川翔子 イジメ、ダメ、ゼッタイ / BABYMETAL Sad Song / Au Revoir Simone Be Ok / Ingrid Michaelson Such Great Heights / The Postal Service Wake Up / Arcade Fire

 GAZIOのラストパーティに来た人どうもです。我々のバンド(名前はない)は前日のリハが上手く行き過ぎたために、その反動がないとは言えない状況でしたが、そんなの関係ないわけです。所期の目標は十分以上に達成されております。

 目標1。荒木康弘の演奏を生で聴くこと。これは連日のリハで十分堪能させていただきました。かねてからポストパンク時代の最高のドラマーだと思ってきましたが、まったくその通り。音でかいし、フレーズカッコいいし、疾走感あるし。

 ところで「荒木さんが何でそんなイベントに付き合ってるんだ?」などと思われている方に説明いたします。荒木さんと演奏するだけなら人前でやる必要ないわけですが、仕方なく演らなければならない理由があり、それが荒木さんを誘う大義名分でもあったわけです。

 10月の下旬頃、私は暇だったので、結構久しぶりにGAZIOへカレーを食べに行きました。そうしたらゆうさんが「12月にクロージングイベントをやるので、何かやんない?」と。そこで「だったら荒木さんを上手く騙してですね」などと提案したわけですが、そこへ荒木さんも現れたわけです。やっぱりカレーを食べに。もはや運命としか言いようがありません。荒木さん、こんなイベント、躊躇うのは分かりますが諦めて下さい。そう申し上げました。

 そして目標2。ゆうさんこと平沢裕一に『子供たちどうも』を歌わせること。私は、この曲の「早く出てきて子供たち」という歌詞に煽られて、割と早く出てきてしまいました。その結果として、現在もなお各方面からひどい目にあっておりますので、その責任を作詞者に取っていただこうという事であり、つまり復讐です。この目標も達成済です。ざまあみやがれ。

 この件で作曲者の方は著作者人格権がどうのと言いたい風ですが、あなたに実の兄を提訴するメリットはありますか? ないですね。はい、まったくありません。ぜんぜんない!

 さて、当日のバンドは、荒木康弘(Ds)、こずえ(Ba/Vo)、四本淑三(Gt/Vo)の三人。そこにゲストメンバーが加わる形で、以下の様なセットリストを実行しました。このイベントのトップバッターで、沖縄から来てくれたSYSの冬ちゃんにも急遽参加してもらっています。SYSはカッコいいですよ。

ジャングルベッドI カウント (Vo/Key 中井敏文) オフセット (Vo/Key 中井敏文) オランダエレメント (Vo/Key 中井敏文) フル・ヘッ・へッ・へッ (Vo/Key 中井敏文) 美術館で会った人だろ (Vo 冬、Key 中井敏文) ヘヴン (Vo 冬、Key 中井敏文) ジャングルベッドII (Vo 冬、Key 中井敏文) コンペリタンチップル (Vo 中井敏文、Gt PEVO1号) スポットのない世界 (Vo 中井敏文、Gt PEVO1号)

—アンコール

ヘルスエンジェル(Vo 平沢裕一、Key 中井敏文、Gt PEVO1号) 子供たちどうも(Vo 平沢裕一、Key 中井敏文、Gt PEVO1号) 美術館で会った人だろ(Vo 平沢裕一、Key 中井敏文、Gt PEVO1号)

 とっても楽しかったので、ゆうさんには、またいつかCafe GAZIOをやってもらって、クロージングイベントを企画して欲しいです。

↓ハリーさん作の新型エンブレム。次は「Studio GAZIO」というものになるらしい IMG_4430

 また9ヶ月ぶりの更新。

 ギターを買いました。だけどギターの話なんてどこに書いても読む人なんかいないので、ここに書いてしまえ、と。

 事前に言っておきますと、ギターは小学生の頃からやっているくせに、ギターそのものには、つい最近まで、まったく興味ありませんでした。ネックがどうした、ピックアップがどうした、アルダーがマホガニーがライトアッシュが、というような話は、ろくに音楽もやらない機材マニアのスカポンタンがやるものだと思っていて馬鹿にし続けていたのです。本当にすみません。

 と、まず謝ってしまうしかないのは、これからそういう話を、おそらくは度々するようになるからです。つまりろくに音楽もやらないスカポンタンとしての自覚がしっかりできたわけです。もうすぐ死ぬんだから許しなさい。

 で、興味がないとは言っても、シングルコイルかハムバッキングか、ハコかソリッドか、それくらいの音の違いは認識していましたし、弦はやっぱりボトムヘヴィがいいとか、アームが付いていないのはイヤとか、木目調やサンバーストは勘弁してくれとか、できれば24フレットがいいとか、奏者としてその程度の要求は持っていたものの、最終的に歪ませて信号処理してしまえば、ギター自身の些細な音の違いなんて再生音にほとんど影響はないわけだから、そんなところにお金をかけるなら、テープでも買うわいくらいの勢いだったのですね。

 要するにギターは録音する素材のうちのひとつだったわけです。大昔のオープンリールなんて、30分も録れないのにメディアは何千円も何万円もするし、トラックは4つとか8つとかしかないし、大変だったんですから。はい。以上、80年代前半までの昔話でした。

 それで一昨日、ギターを買ったんでした。アームも付いていない木目調、と言うよりも木目丸出しの、たった22フレットしかないヤツを。しかも大嫌いなテレキャスターだって。何だそれ。

 ここで私は何故テレキャスターが嫌いかという話をしなければならないのですが、そろそろ眠くなってきたので、それは先送りにするとして、買ったギターは表題の通りでBacchusのT-MASTERというモデルです。

 これは最高です。今まで買ったギターの中で一番弾きやすいんじゃないだろか。テレキャスターの物理的にダメなところ細かく潰していったら、元々のギターの設計として優れていた部分が明るみに出たという、レオ・フェンダーさんは日本のギター製作者に感謝しなさいと言いたくなるような、それくらいの楽器です。

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なんと10ヶ月ぶりの更新。

中井さんがだらだらと30年もやっているmonogrammeのライブで大阪へ行きます。

会場: 湊町VOLCANO 日時: 2015年3月14日(土) 開場17:45 / 開演18:15 出演: メテオール、ピノキヲ、monogramme

イベントタイトルは「アカシックレコードの夜」。詳細についてはイベント主催者のTwitterアカウントかメールアドレスへお問い合わせを。 http://twitter.com/piem314 akashicrecords314 [at] gmail.com

monogramme type-westのメンバーは公式サイトでどうぞ。 http://seal-s.com/monogramme.html#tw

 佐久間さんの『LISA』が今日、30年ぶりに再発されました。本人が長い間再発を望みながらも、このタイミングでしか実現しなかったのは残念ですが、オリジナル盤のプロデューサーであるオノセイゲン氏のリマスタリングで音は完璧。僕は当時の関係者に取材をして、このアルバムが生まれた背景を現在の視点からライナーにまとめました。このアルバムの再発を待ち望んでいた方は数多くいらっしゃると思いますが、70年代の四人囃子や、80年代半ば以降のプロデューサーとしての佐久間正英しか知らない人にも、ぜひ聴いて欲しいです。

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 バチバチソニック、PEVO、monogrammeの3バンドで夏に仙台へ。私もmonogrammeにギターで参加しますが、なんとオリジナルメンバーもはるばる京都から合流予定。PEVOもオリジナルメンバーの2号が参加して4人態勢に。仙台だとみんな来たがるのは何故なのか。

 詳細はこちらで→ magazoff.com

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