パウダースノーとグルメと廃墟だけではない北海道

 夏休み、あまり遠出はできなかったけれど、細々とあちこち出かけた。アナログレコードの収集・保管を何故か町の事業として始めていた新冠町、UFO基地ハヨピラのジオラマを公立の施設に展示している平取町、更別村の大規模農場の一角にバブルの勢いで造ってしまった十勝スピードウェイその他。

 北海道といえばスキーリゾートにグルメ、廃墟や廃線も含めた景勝地に人気が集まりがちだけど、こうした人並みならぬ欲望を抱えた人たちが、一般的には通らないだろうことを成し遂げた痕跡というのも、北海道ならではのスケール感をアピールできる遺産だと思う。

 中でも平取は本当に面白い。アイヌの神が降りて来た聖地であるにも関わらず、義経伝説や宇宙友好協会をトンデモ話として排除しなかった理由は何なのだろう。ユーカラの里というくらいで、荒唐無稽でも話として面白ければなんでも受け入れる素地があったのだろうか。これはいつか誰かに聞いてみたい。

 バブル末期に完成した十勝スピードウェイは、公金も入らないのに、いまだ存続できているのが謎なくらいの規模。買い取ったMSFに何の利益があるんだろうと現場で聞いたら、社長が耐久レースで走りに来ていたらしい。みんなクルマが好きなんだな。いまはサーキット周辺の余った土地をオリックスに貸してソーラー発電をやっていたりして、さすが手堅い。

 そもそもスピードウェイを企図したのは地元の土建屋だから、やらかした感じも含めて親近感がある。施設の老朽化は気になるし、自動車そのものが大転機を迎えているこのご時世だけど、できる限り我々の遊び場として存続して欲しい。

19.29km/L

 初の19km/L台に突入して燃費最高記録を達成。理由は簡単で、小心とケチのせいでエコランになってしまったから。

 ふと燃料計に目をやると残り1/3程度。あと200kmも走ればいいだけなので、よほどのことがなければ間に合う。ところが私は臆病者だから、北海道の山間部で半分を切った燃料計は死のフラグにしか見えない。

 もしここでエンストでもして、熊に襲われたらどうしよう。このアルミのクソ薄い天井は何の役にも立たず、きっと缶のフタのようにこじ開けられてしまうだろう。ぐさっ。うわあああ。どびゅっ。ぎゃああ。どびゅっどびゅっ。

 と、そういう妄想ばかりが膨らんでくる。そんな風に気が小さいくせにケチだから、せっかく営業しているガソリンスタンドを見つけても、普段より値段が高いと入れる気にならない。

 それで延々6速、60km/hくらいで走ってきた。道路はこんな感じで、ほとんどブレーキを踏む必要もないから、燃費は簡単に伸びてしまう。北海道ってすごい。

排気音をマイクで拾う

 最近のクルマはみんな排気音が小さい。相変わらず信号待ちでドロドロいわせているクルマもあるけれど、本当に数が減った。良いことだと思う。排気音を大きくするために適当にマフラーだけ変えても効率が落ちるだけだから。

 ただ、ロードスターの場合は、せっかく良い音なのに車内で聞こえる排気音が小さいように感じていた。

 それでソニーのBluetoothマイク「ECM-AW4」を買って取り付けてみた。排気音を聞かせるためにマイキングしているYouTuberは多いけれど、みんな内装をはぐってケーブルを通しているのだろうか? そこら辺のノウハウが分からないから、ワイアレスですっ飛ばして、カーステレオで鳴らすことにした。

 それで排気音のボリュームも上がるが、走行中のロードノイズ、対向車の通過音、歩道を歩く主婦同士の会話、その他車外の音は何でも拾う。裸のマイクだから吹かれも気になった。ゲートで切ったりウインドシールドを工夫するのもいっけど、マフラーの終端にピエゾを貼ってみたらどうかなと思った。排気自体の温度はそんなに高くない。

 ただ、意外な効果として、車外ノイズをスピーカーから流すことで、オープンにした時の開放感は上がった。オープンの視界は幌車と変わらないが、ピラーが耳の後ろから来る音をブロックしてしまうので、狭く感じてしまうのだ。その方向から来る音を、ちょうどヘッドレストスピーカーが補ってくれる。ピラーの後ろにステレオマイクを仕込んでおくと、オープン時の開放感演出に役立つかも知れない。

 もうひとつ意外だったのは、位相差で打ち消されてしまうのか、マイクを取り付けた位置が悪いのか、回転を上げるに従い音量も落ちてゆくこと。巡航中はロードノイズの進入が大きい上に、マイクで拾えるのも車外騒音ばかりだから、ただジャージャーとうるさいだけ。

 結局、聞こえてくる音は小さいけれど、マイクを切った素の状態が、一番バランスがいいという結果になった。フロントのエンジン音や、フロア下の振動、ギアボックスの唸りと合わせて、どんな音になるかが大事らしい。楽器と同じで奥深くて楽しそうだし、メーカーって流石だなと思った。

地の果ては獄

 北海道は狭い。嘘だと思うなら旅行計画を立てみると良い。札幌圏からクルマでどこへ行こうと、400kmも走れば行き止まり。その先は海だ。これが首都圏なら、北上すれば下北半島の先まで800km、南下すると1500kmは道路が途切れない。羨ましい。

 結局、何泊かして距離を走ろうとすれば、周遊型のルートにならざるを得ない。何もかも投げ捨て、地の果てまで飛ばしてやって来た達成感は得られない。それは、ここがすでに地の果てだから。

 google mapとにらめっこが続いたから、kindleで山田風太郎でも読もうかと思った。

初オイル交換

 納車から6ヶ月と20日、7590kmでオイルとエレメントを初交換。いまどき1000kmで変えろとは誰も言わないので、シビアコンディションのインターバルに従った。-20℃で始動して氷雪路を走り回ったから十分シビアだったと思うぞ。

 オイルは0Wで始まるやつを適当に入れといてとお願いしたら、Lubtechが入っていた。またずいぶんとマニアックなオイルを在庫しているものだなあと思った。お店の社長は中学の同級生で、レースでS2000のエンジンを飛ばし、6速ギアを使わなすぎて固着させるような人だ。

 私はエンジンオイルなんかモービル1を入れときゃ間違いないだろうくらいの認識で、違いなんてさっぱり分からないし、添加剤が死に絶えた古いオイルより、フレッシュなオイルの方がいいに決まっているので、交換直後の印象なんて当てにならないけど、なんだか回してもうるさくない気がする。やっぱ7500kmは引っ張りすぎだったのだろうか。

 入れてもらったのはINDY Ultima 0W30という業販専用品で、ベースオイルはグループIIIとⅣのブレンド。その割に値段はモチュール並みなので、もし長持ちもせず、燃費も良くないという事ならば、フランス車マニアだったくせに入れたことがないモチュールを、一度くらい入れてから死にたい。一度入れて死ななかったらワコーズも入れてみたい。最近だったらTAKUMIも安いけれど信頼できそう。私はオイル交換のインターバルにして、あと何回分生きて行けばいいのだろうか。

燃費のご報告です

 納車から7402km走って通算燃費は17.52km/L。平均気温がマイナスの季節は16km/L以下。エアコンかけっぱなしだったり、山坂道に寄り道ばかりしていると17km/Lを切りそうになるけれど、そうでなければ18km/L台。素晴らしい。

The Grand Tour

 いま、暇を見つけては『グランド・ツアー』を観ている。今日の朝飯前に観たシーズン2のエピソード8には、「Pのつくバンドのドラマー」としてニック・メイソンとスチュワート・コープランドが出てきて驚いた。

 ニック・メイソンもこういう番組になら出てきて面白いことを言わけで、その昔、小林彰太郎が取材を申し込んだら「音楽の話はお断りだ」と言われたので、「あんたの音楽には興味がない」と返したら、自宅に招かれガレージのコレクションを見せてくれたという話を思い出した。

 小林彰太郎をジェームズ・メイ役にして、ジェレミー・クラークソンを三本和彦、リチャード・ハモンドを徳大寺有恒(身長の代わりに体重をいじられる)で、日本版トップ・ギアみたいな番組が成り立たないか思ったが、生き残っているのはもう三本翁だけだ。

断捨離Instagram

 Shut It Down!

 Instagramはローカル検索に便利なのでサービスは使いたいが、投稿は消したい。一括コンテンツ削除ツールみたいな怪しいものは使いたくないので、アカウントを削除して作り直すのが手っ取り早いが、満島ひかりがやめたときも、1件づつ消していたなあと思いながら、何らかのアートのつもりで手で消している。電力と電波の無駄でしかないが、先月から暇を見つけては作業して、4桁の投稿がやっと3桁になった。

 震災の数日前にアカウントを作ったので、その間の混乱ぶりが垣間見えたり、取り壊された建物や、もう亡くなってしまった人も写っていて、普通に撮った身辺記録が、2010年代のダイジェスト性を持っているから、写真ってすげえなあと思うし、何かを言おうとして意図的に撮ったものには何の意味も感じないから、やっぱり写真ってすげえなあと思う。

6001km記念にF1を投入

 ロードスターRFは納車から半年で6000kmを超えた。ジャスト1000キロ/月ペース。特に燃料系統が汚れているとは思わないが、ひと冬経過しているので念のため、ワコーズのフューエルワンを入れておいた。

 燃費は、真夏日を記録した5月末、エアコンをフルに使って17.07km/L。平年並みプラス3℃程度の気温で、適当にエアコンを使った6月上旬は17.98km/L。エアコンを全く使わないと18km/L前半なので、オンオフでそんなに差は出ない。キャビンスペースに対してエンジンパワーに余裕があるということなんだろう。

Real Active Traffic Simulator

 かねてから開発を進めてきたラッツ(RATS) = 実在動的交通模擬装置の部品が届いた。