Archive for the 'Hokkaido' Category

地の果ては獄

日曜日, 6月 30th, 2019

 北海道は狭い。嘘だと思うなら旅行計画を立てみると良い。札幌圏からクルマでどこへ行こうと、400kmも走れば行き止まり。その先は海だ。これが首都圏なら、北上すれば下北半島の先まで800km、南下すると1500kmは道路が途切れない。羨ましい。

 結局、何泊かして距離を走ろうとすれば、周遊型のルートにならざるを得ない。何もかも投げ捨て、地の果てまで飛ばしてやって来た達成感は得られない。それは、ここがすでに地の果てだから。

 google mapとにらめっこが続いたから、kindleで山田風太郎でも読もうかと思った。

長沼の夕陽は

月曜日, 6月 3rd, 2019

 確かに素晴らしい。そして遮るものが遠くの山しかないので、ほぼ日没時間通りに沈む。ちょうど日の沈む方に伸びている馬追運河が、空のグラデーションを地上に引っ張ってくれる。田んぼも苗を植えたばかりなので、鏡面にドット状態。ちょっと広い場所があれば、時間と天候を読みながら、アベイラブルライトで何でも撮れる気がする。もし私がお金持ちで写真家だったら、この辺りにスタジオが欲しい。

ケンとメリー

土曜日, 6月 1st, 2019

 ラジオから唐突にこの曲が流れてきて、つい100kmほど寄り道してしまった。もう骨抜き状態ですよ。

 長い間、ケンとメリーというデュオが存在するのだと思っていたくらいで、この曲のバックグラウンドを私はさっぱり知らなかったけど、作編曲プロデュースは高橋信之(高橋幸宏兄)。演奏は高橋(弟)、小原礼、荒井由実で、この曲以前にBUZZ SHOP DIRT-BANDとして活動していた時期もあったらしい。

 美瑛のケンとメリーの木はまだ健在。

隣の由仁もまた青い

金曜日, 5月 31st, 2019

 今週は由仁町探検週間。全国的には水道料金の高さと、フォーククルセダーズの曲みたいな「ヤリキレナイ川」で知られているはず。小中高と隣町の千歳に住んではいたとは言え、この町のことを私は何も知らない。

 人口は5000人ちょっと。キャッチフレーズは「都会に近い田舎」。ちょっと軽井沢っぽい。波状丘陵のくねくね道はクルマで走っても楽しいし、小さな町なので組織より人が立たざるを得ないところもいい。インターネット的。

 wikipediaによると鹿内・亀渕フジサンケイ両一族の出身地らしいが、だからと言って新聞をタダで配ったり、ラジコのエリアフリーが解放されたりはしていない。

 観光事務所と化した由仁駅に寄って、ガイドブックをもらう。人口はどうやっても減る一方なのだから、町勢を維持するためには交流人口を増やすしかない。宣伝も気合い入ってる。町の規模と予算でできる大体のことはやっているんじゃないだろうか。

 温泉、お花畑、農家レストラン、古民家カフェ、ギャラリー、果樹園、菓子、アイス、謎キムチ。いくつか「閉店しました」のハンコが押されていて悲しいけど、そういうハンコを準備せざるを得ないのがまた悲しい。アクセスを確認するために全部回ってみたが、閉店はしたけど移転して営業を再開しているお店もあって良かった。

 駅前に東京ホルモンというお店があって、寂れた街にソリッドな存在感を示していた。その昔、東京から移住してきた人を「東京さん」と呼び、その東京さんが始めたホルモン焼きということで、この店名になったらしい。

 この町の住人にとって焼肉と言えばホルモンであり、ホルモン専用に開発された鉄鍋が、各家庭に配備されているという。隠れてジンギスカンを食う者も後を絶たないが、見つけ次第打首獄門に処され、一家離散の憂き目に遭う。

 それは嘘だが、げげっと思うのはカントリーサインのムカデ。戦後から町のレクリエーションとして、むかで競争をやってきたかららしい。だったら競争の絵にすればいいと思うし、歴史を言うならマンモスの化石が出た町なのだから、マンモスでいいんじゃないか。と思ったけど、北海道のあちこちでマンモスは出土しているのだなあ。知らなかった。

 気になるのは国道234号と道道3号の交差点角に、Google Mapに載っていないスバルの販売店があって、小さなショールームの中に初代のアルシオーネが1台だけ置いてある。あれは売り物なのだろうか。

 今日は駅前通り(?)で道路を横断するエゾリスを見た。

 ムカデ以外、何の問題もない。

隣の長沼は青い

日曜日, 5月 26th, 2019

 昨日は隣町の長沼町に出かけた。うちから車で30分。名物はジンギスカンと夕日、あと温泉。人口は1万ちょっと。基幹産業は農業と畜産業で、そのほかはDHCの工場がある。町のキャッチフレーズは「意外にいいね」。

 昔はナイキミサイルの配備で揉めたりして、なんだか物騒なイメージしかなかったのだが、最近は民家を改造したカフェや雑貨屋、ギャラリーがあって、お隣の由仁町と共に、かわいい感じで攻めているようだ。そもそも真っ平らな田畑の背景に馬追丘陵があるコントラストの強い地形は絵になる。

 由仁町につながる峠道の途中に、展望台のような広いスペースがあって、ネット某所で使えそうなカットがバッチリ撮れたのだが、Google Mapには何の印も名前も付いていない。眼下に牧場や田園が広がり、遠くに樽前山も見えるというビューポイントなのに、そこはバスの転回場だった。

 これも我が方だったら「なんとかの丘」などとそれっぽい名前を付け、誇らしげに観光マップに載せてしまうところだろう。

 月末の土曜には夕やけ市という商店会の縁日がある。日が傾いたら出かけようと思っていたが、気がついたらうっかりワインのボトルを半分空けてしまっていた。私は失意のまま眠る。

話題の雑草

木曜日, 5月 23rd, 2019

 もう小学生の頃でとっくに時効だから白状するけど、大麻はそこらに雑草として生えていて、学校帰りに摘んだり引っこ抜いたりして遊んでいた。がっちり手に持ちましたからね、立派な大麻不法所持犯ですよ。しかも一度や二度じゃない。誰にも迷惑はかけていないけど、一応謝っとこう。すまん。

 ついでに言うと、帰り道には野いちご、ヨモギ、フキやタラなんかが生えていて、どれも食べられたから北海道の原野は素晴らしい。さらについでに言うと、今でも大麻はそこらに生えている。特に解放しろとも取り締まれとも思わないが、あんな繁殖力の強い植物を規制しても無駄だと思うし、それは取り締まっている側が一番よく分かっているはず。徒労だよね。

 ところで『RUSH』は日本語吹き替え版しかなく、おまけにラウダとハントはジャニーズのコンビが当てているらしいと聞いて複雑な気持ちになったんだが、ネット配信版は本職の声優が当てていた。ジャニーズのポリシーって本当に素敵だ。

 ちょっと気になるのは「タマがでかい」のようなセリフがあること。ジャニーズのコンビにも同じように言わせたのだろうか。それにヘスケスに葉っぱを勧められて、ハントが吸うところまであるんだけど、ああいうシーンは良かったんだろうか。

私は意外と北海道を知らない

金曜日, 5月 3rd, 2019

 先月行った夕張の様子を車載動画の体裁でまとめてみた。市内案内のつもりでテキストを入れてみたら、ことごとく廃止されたものばかり。35年ぶりの北海道は色々なものが様変わりしたが、夕張はそうなった理由が露骨な形で見える。

 暇があればこうした北海道再発見ツアーに出かけたいと思うが、子供の頃と同様、観光地や風光明媚な場所に興味はないので、他人が見て面白いものになるかどうかは分からない。

 適当に付けた音楽があまりにひどいので動画は消してしまった(6/20)

北海道帰還計画終了から2ヶ月半

水曜日, 3月 14th, 2018

北海道生活も2ヶ月半を過ぎ、除雪はウインタースポーツであるという認識を得た。ついてはウェアと道具に拘りたい。雪を射出する際の腰の動きをサポートするビブショーツとか、旧ソ連の廃棄ミサイルを再利用した軽量高剛性チタンショベルのようなもの。

カーリングが面白いのは、冬の間の暇つぶしとして始まったものが、ボトムアップで広がって行ったことであって、地域密着型の成り立ちはサッカーや自転車と同じ。同じように除雪を競技化する方法、なんかないかなと考えてる。でも、最高気温がプラスに転じる日が多くて、もうすぐ冬も終わる。というか北海道最悪の季節サンガツに入り、この薄汚い季節をどうにかしてやり過ごさなければならない。

イオン一択かと絶望しかけた買い物事情だが、イオンにはカルディが入っていた。これでいつでもヌテラが買える。壊滅した個人経営の八百屋や魚屋は、コープさっぽろがカバーしていた。さすがは道内ナンバーワンスーパーにして日本一の大規模生協。恵方巻きを山のように陳列して、原発NO!の電力広告を貼り、時給800円台でバイトを募集する、社会主義市場経済の成功例のように見える興味深い箱庭。

この時給で労働局から怒られないのは土地が安いから。冬は暖房に金がかかるし、移動に車は欠かせないが、二十代であっても結婚すれば家を建てられる。生活コストの低さ以上にお金を使う場所がない。街の中には映画館もなければ本屋もないし、レコードや楽器の専門店も消えた。

だから入ってくるものは残る。なにか予想を超えて残りまくっている。それが実家パワーだ。我が国も核家族化抑止策を打ち出し、せめて百年は持つような家の作りにすれば、社会保証のコストは下がり、ベーシックインカムのようなものも考えなくて済むんじゃないか。だが余った金を大規模パチンコ店がブラックホールのように吸い上げている現状は、恵方巻きよりロスが大きい。

そして相変わらずわが町ではBMWを見ない。一体何をやらかしたのかと思わないでもないが、MINIはそこそこ走っている。次期主力通勤車には、4WD、360度モニター、長距離巡航性能、高燃費、300万円までという上からの要求をすべて満たすアクセラの採用が有力視されているが、下から上がってくるロードスターRFの導入論も止まない。買わずに悩んでいる状態が一番楽しいのでもう少し続く。

北海道帰還計画終了から1ヶ月

土曜日, 1月 20th, 2018

北海道に来てそろそろ1ヶ月。体重は7kg増えた。おかげで-10℃を下回っても、東京と変わらない服装で耐えられる。生物の環境適応力はすごい。以下、35年ぶりに住んでみた印象。まだまだ謎が多い。

東京からの宅急便は、運が悪いと3日かかる。面白そうなライブや展示の情報を見つけると、そのまま京王線の駅へ向かって歩き始めようとしてしまうが、その前に航空券が必要。困るのは主にその2点。

街は古くなったが、歩いている人はオシャレになった。特に女子高生は種として進化したのではないかと思えるほど。りんごほっぺと埴輪ルックは何処へ。

酒屋の組合だったはずのセイコーマートが、一次産業と工場、物流にビッグデータまで押さえてインフラ化した挙句、道外にリテールブランドを売って生き延びようとしていることには、本当に本当に驚いた。政治がおかしくなってもセコマがあれば生きていける気がする。ワインやカヴァが安くてうまい。

こっちに来たら車がないと直ちに死ぬと思っていたが、前述の通り肥満が進んで気温の低さは問題にならない。意識して歩く以外に運動する機会がないので、駅や会社へは原則徒歩という事にした。昼間は氷点下にならない日が多いので、近所の屋外スケートリンクは赤旗が出たままだ。

でも車のリサーチは進めている。軽ハイトワゴンは東京より少ない気がするけど、どうなんだろう。N-BOXあんまり見ない。轍で横転しやすいのが嫌われているんだろうと勝手に解釈しているが、その割にロードスターや86/BRZは普通に走っている。こないだは絶滅したはずのMR-2まで見た。

基本は4WDの軽とリッターカーが大活躍。プリウスも普通に走っているけどバッテリー大丈夫なのか(東京の寒さでダメだった経験あり)。

若けえもんのワンボックスからSUVへの乗り換えも進んでいるようで、こっちでもCX-8スマッシュヒットの予感。C-HRは本当に多いが、東京と違って4WDばかり。ちょっと気の利いた人は、やっぱりスバルに乗っているし、ジムニーが下駄として使われているのはカッコいい。

平均所得が低いので輸入車は明らかに少ないが、東京ではほとんど見なかったDS(最近のやつね)が近所の車庫にあった。ルーテシアのRSも走ってた。多いのはメルセデス、次いでアウディ/VW、ボルボ。BMWはミニ以外まだ一度も見ていない。関係ないけど、うちの母親はマツダをオペルだと思っていたらしい。