さらに補足。我々は4thマガゾフで予め活動を終了する予定でしたが、4thは有料マガゾフとして予定していた3rdの収益で制作する計画だったため、3rdがなければ4thもあり得ない。ゆえに活動終了が早まったということでご理解ください。

 未来においてサードマガゾフが存在していた。

 それゆえマガゾフ社がマガゾフを出せない理由は何か?

 そのようなお問い合わせをいくつか頂きましたので、ここで補足しておきましょう。

 まず、今一度、証言ビデオのマガゾフを御覧ください。

The testimony about the sands of Mars and 3rd Magazoff from the future from magazoff on Vimeo.

 表紙の右上に「FREE」の文字があります。これがマガゾフ社の出版物ではない証拠です。我々はサードマガゾフを有料版として考えており、その収益によりマゾ社レーベルによるオリジナルCDの制作を企図していたわけで、フリーペーパーとして出すことはあり得ません。    また、マガゾフについて基本的な誤解があるようなので、ここで指摘しておきます。

 物理メディアであるマガゾフとマガゾフ社は、本質的には無関係です。マガゾフはPEVO星のメディアであり、マガゾフ社はその名前を借用しているだけで、地球における独占的なマガゾフの制作権を得ているわけではありません。

 我々は常々「回収」という言葉でマガゾフの取得について表現しているように、マガゾフは予め読者のものであり、我々はたまたまそれの制作を代行しているに過ぎません。

 そして、我々が制作したマガゾフは都度PEVOのチェックを受けており、それについてナンバリングが行われているわけです。したがって我々以外の何者かによるマガゾフがPEVOの認証を得たとすれば、すでに地球においてセカンドまでは出ているわけですから、それは必然的にサードマガゾフとなるわけです。

 よって未来が変わらないためには、マガゾフ社以外の勢力によって、サードマガゾフは制作されなければなりません。

 その一方で、茨城県の洞窟から発見されたサードマガゾフは、PEVOが未来の別の時間軸から持ち帰ったもの、という推論も成り立ちます。つまりパラレルワールドにおいては、フリー版のマガゾフも存在したと。であるならば、我々の存在する時間軸において、マガゾフ社がサードマガゾフを制作しても、時間進行の紊乱にはならないのではないか、と。

 しかし、それは推論に過ぎません。また推論通りであっても、我々がマガゾフを制作する必然にはなり得ません。よって結論としては、我々が存在する時間軸において「なにもしない」が最良の選択となり得る訳です。

1st magazoff

 昨日、ショップメカノ様にファーストマガゾフを設置いたしましたのでお知らせします。このブログに掲載されたPEVO Interviewに、メカノ中野店長の推薦盤コーナーが付いた内容で、B5サイズ、16ページ、フルカラーというスペックになっております。フリーペーパーですので、どなたでも無料でお持ち帰り頂けます。

 それに際して、Twitterでお問い合わせの多かった事項への答えをまとめておきます。

 まず、我々はマゾ社ではありません。我々のアイコンを今一度、よく御覧ください。そこに2本の罫線が横に引かれているのが分かりますね。これは横に読めという信号であります。決して縦に読んではなりません。もし掟を破って縦に読んだとしたら、あな恐ろしや。必ずやあなたの身辺に何がしかの不幸が。

 そして、今回のファーストマガゾフはフリーペーパー、かつメカノ様設置専用として開発を進めてきたものであり、マガゾフ社として通販の対応はいたしません。メカノに来られない方、すみません。その代わりに、pdfのフリーダウンロード版を準備しております。これは出来次第アナウンスいたします。

 部数は1000部用意しております。ヴォルキス・プロラデュークのイベントを控えているため、早々に無くなってしまうのではないかと心配されている方も多いようですが、そう簡単にさばける数ではありません。ぜひ余裕を持ってお出かけ下さい。

 蛇足になりますが、マガゾフがメカノ様設置専用であるのは、やはりPEVOの1stがメカノ様専売であること。これを契機に、ぜひ皆様にお店へ行っていただきたいという事であります。地獄の責め苦のような楽しい品々があなたを待ち受けているはずです。

 メカノはココです→ http://members3.jcom.home.ne.jp/mecano/

 2013年1月8日、デザイナーの中井敏文、ライターの四本淑三の共同出資により「マガゾフ社」が設立されましたのでお知らせします。資本金は30000円で、出資比率は1:1。業務はマガゾフのデータ編纂です。

 最初のリリースは昨年末に公開したPEVOインタビューに、中野店長による推薦盤コーナーが付いたものになります。これを印刷して店頭に置いてもらう、というのが当初からの計画でしたが、実際に印刷するにあたり、

 四本: そういやお金かかるんだよね。ちっちゃく薄くして虫めがねで読んでもらうとかどうですか。  中井: えっ。

 のような会話がなされ、私はデータとフィジカルの違いを知ったのでありました。本来は言い出しっぺが負担するのが筋ではありますが、私の財政事情を憂慮する中井さんが割り勘を申し出てくれたため、最前のようなマガゾフ社設立となったわけであります。

 社となったからには、継続的に何かやりたいわけです。乗れる話なら、我々はデザインも文章も息をするのと同じ勢いでこなせる(その逆は窒息する)ので、あれこれ思案中です。今のところプランは3つほどあります。

 ところでマガゾフというのは、PEVO語辞典によると「PEVO星の歴史、またはそれを記した記憶装置。マガゾフのありかは極秘だが、PEVO人ならばいつでもアクセス可能」とあります。

 もちろんマガゾフ社の名前もそれにちなんだものです。地球上にPEVO人が存在する以上、その歴史もマガゾフに記録されるべきであり、そのデータを集めるための回遊が、我々の日常業務になります。

 地球におけるマガゾフの在処もPEVO星同様に極秘ですが、そもそも地球人は我々が言うところのマガゾフという言葉を知りませんので、極秘にする必要がありません。

 したがって、中野ブロードウェイ3Fのあのお店へ行き、合言葉の「マガゾフありますか?」を笑顔で店長に囁いていただくと、簡単にタダでもらうことができます。通りがかりのテラヴスには、よくある薄い冊子にしか見えないでしょうが、分かる人にはマガゾフと分かるようになっています。

 その際にできれば何か他のものをお買い上げいただくと、我々も嫌がられずに済みますので、何卒よろしく。あのお店の店頭に配置されるのは今月21日以降になる見込みです。

 さて、大晦日の高円寺HIGHでのカウントダウンイベント。前日の夜にPEVO星人からUstream中継をするよう命じられ、私は手持ちの機材を持って出かけました。

 当日はHIGHに併設されているAMP Cafeも開放され、PEVOカフェに変身。「PEVO星人推奨カレーパン」(近所のパン屋さんで仕入れたカレーパンにステッカー貼っただけ)、PEVO年越しそば(緑のきつね、どん兵衛天ぷらそばにステッカー貼っただけ)、コンペリタンチップル(ハートチップル開けただけ)などが供され、さながら学園祭の模擬店のよう。次やるときはカレー作って出すとかどうなんだろう。飲食店営業の許可がいるけど。私はゆず茶が美味しかったです。

(追記: 飲食店営業登録してあるのでカレー販売は大丈夫とのことです。やった!)

 で、AMP CafeとHIGHって、ドア一枚開けるとつながってるんですな、知らなかった。お客さんはフロアとカフェを行ったり来たり。私は2階の照明さんのとなりに機材を置いて、そこから観ていました。

 このライブの冒頭に映像が流れるんですが、顔は分からないように撮られているものの、宇宙人を目撃した証言者として、声を聞けばすぐに分かる某ケンソウさんとか、アメリカ人の某さんも出演。

 ケンソウさんの証言は、12/22の中野テルヲさんのライブ終演後の打ち上げで撮られたもので、さすがプロ、いきなり振られてアドリブでよくこれだけ喋れるもんだなと感心して眺めていたんですが、途中でばっさりカットされていて笑ってしまった。

 それを撮ったのが永田雅之さんで、当日は私の隣で映像を出していたんですが、この方、映像制作会社の社長さんです。前回のヴォルキス・プロラデューク返還の儀式のムービーもこの方の仕事です。

 このように地球人のパワーをいいようにタダで使って成立しているのがPEVOのライブなのであります。

 PEVO星人からのお年玉ということで、このUstreamの録画が期間限定で公開されています。DEVOのエナジードームを被った横川理彦さんと、後にPEVO 55号と命名される三浦俊一さんがゲストで参加されています。

Video streaming by Ustream

―― この度の地球への無事生還、おめでとうございます。まずはPEVO星に降り立った数少ない地球人として、PEVO星の様子をお聞かせください。

VP PEVO星に着いてすぐに感じることですが、町中シナモンの香りに溢れています。PEVOは無臭だといいますが、明らかにシナモンの香りで満ちています。後に分かったことですが、あれはPEVOの体臭です。特にPEVO同士が食卓を囲んで形而上的な会話に熱中する時、男女の肘にある腺から分泌されるものの匂いのようです。PEVOはこれを否定していますが。

―― 地球人の感覚では理解の難しい、スポットのある世界についての印象は?

VP スポットのある世界は構造的に平和で満ち足りています。神が隠されていないために「神を知る特権者」が存在できません。偶像も存在できず、立証不可能な脅威に通ずる権威構造も成立しません。天罰は超越的に訪れることができず、神への直接的な恐れも形成不可能です。従って平和でない理由や、平等でない理由が作れないのです。

―― ところで、あなたがPEVO星人に拉致された事実を素直に語らない理由は何ですか。

VP 私が真実を話したとしてもエージェント・スカリーが否定するでしょう。

 ここで「エージェント・スカリーとは何か」と尋ねたが応答はなかった。そこでPEVO1号に問い合わせたところ、スポットからの返信許可が必要だという。その許可が下りるまでに数日を要した。PEVO1号からの回答は次の通りだ。

エージェント・スカリーについては、2つの意味がある。

1. ワルダ・セクレタについての第25章、56節にわたる制約。 2. スポットが任命するコレックコンタスの責任者。ソルド、ミール、グロップ全ての権限を有する。

 PEVO語辞典によれば、ワルダ・セクレタは「全宇宙の秘密が隠されているといわれる伝説の鉱物。一般に秘密をさして使われることもある」という。つまり何らかの秘匿事項の存在を示しているのではないか。

 そしてコレックコンタスとは「テラヴスとの第2次接触(音声接触)。相互利益を前提とした会話。通信事務」とある。

 ソルドはPEVO星人の三大種族「ワオト族の宝」で「中央制御室」。

 ミールはPEVO星人の三大種族「ヤマタイ族の宝」で「不特定回遊システム最終兵器をさす場合もある」。

 グロップはPEVO星人の三大種族「ビャン族の宝」で「創造計算システム」である。

 つまりエージェント・スカリーとは、PEVO星の三大種族が保有するシステムの全権限を有し、かつ地球人と音声でコミュニケーションを取る責任者ということになる。だから仮にヴォルキス・プロラデュークが真実を述べたとしても、エージェント・スカリーが何らかの形で地球人に向けてそれを否定する工作を行う。よって「本当のことを言うのは面倒くさい」とヴォルキス・プロラデュークは言いたいのではないのか。なるほどPEVO1号の言葉を借りれば、テラヴスは堕落している。

 ちなみにスカリーという名前の地球人とは全く関係ないらしい。ではヴォルキス・プロラデュークとの交信記録を続けよう。

―― ご自身のライブの共演者としてPEVO1号を選んだ理由を教えて下さい。

VP 愚問です。あれがテラヴスに出来ると思いますか?

―― では、高円寺HIGHにおける返還の儀式の印象はいかがだったでしょうか。

VP PEVOたちは驚いていました。なぜならテラヴスのライブハウスはツヴァルクベセルを着たまま楽屋まで行ける構造になっていないからです。それはともかくとして、簡易式とはいえ良い儀式だったと思います。PEVO星で行われた場合は、あれがたっぷり40時間は続きます。

―― 地球でもPEVO星並の儀式が行われることを期待します。PEVO星人は再度、あなたを母星に拉致することを画策していますが、その際の返還の儀式にはどのように臨まれますか。

VP スポットの望みに従うまでです。

―― いちいち拉致とか返還とか面倒なので、いっそPEVOに加入してしばらく活動してみるというのはどうでしょう。

VP PEVO星では、「いっそ~してみる」という概念は生理現象を抑制し、限界に達した時にのみ使われると記憶しています。

 以上で交信は終了した。特にスポットに関する言及は興味深かった。仮に彼の言うスポットのある世界の解釈が正しいのなら、PEVO星人が地球を侵略する真の目的は、確かに我々の考える侵略とはまったく別の意味になるのかも知れない。

 彼らが破壊を試みているのは物質的なものではなく、狙っているのは交換価値のある富の収奪ではない。彼らの概念における“征服”は、地球上では決して成功しないはずだが、地球人にとってそれは本当に幸せなことなのか。これ以上書いてしまうと、またあいつは頭がオカシイと人が離れて行くので、それはまた時を改めたいと思うが、その代わりに今ここで言いたいことが2つある。

 まず、持っていなければPEVOのCDを買いなさい。

 そして大晦日は高円寺HIGHに来なさい

 それではみなさん、良いお年を。

BUY! PEVO

BUY! PEVO

(このインタビューの全文をpdfに再編集し、近日中にパブリックドメインのファイルとして公開することを予定しています。また、同じpdfファイルの内容にショップ・メカノ中野店長の推薦盤コーナーをプラスしてプリントし、メカノ店頭に置いてもらうことも計画しています)

―― じゃあ、もう少しいろんなテラヴスにサイン波をお見舞いする方法を考えましょう。PEVO1号はヴォルキス・プロラデュークのライブ(#)に出演されていますが、あれはどういう流れなんですか?

# 2012年06月6、7、8日に、東京・五反田のゆうぽうとホールにて行われた「PHONON 2555」のこと。PEVO1号は恒松正敏グループの荒木康弘とともに参加し、シンセサイザー、ギター、コーラスを担当した。

4号 まさかヴォルキス・プロラデュークのライブにPEVO星人が呼ばれるとは、思いもしなかったですよね。

1号 まあ、突然電話がかかってきたんですけどね。

―― 1号さんは普段どこにいらっしゃるんですか?

1号 地球基地です。

―― 地球基地に直通の電話番号があると。

1号 そうです。で、あの五反田のライブの後に、またPEVO星にヴォルキス・プロラデュークをご招待したんです。その後に行なわれる高円寺HIGHの儀式のために。

―― あの五反田のゲスト出演は拉致するためだったんだ。さすが宇宙人、抜け目がないですね。

1号 あ、ちょっと待って下さい。我々からすると丁重に招待しているつもりなんで、何で拉致って言われるのか分からないんですが。PEVO星にいる期間もそんなに長くなくて、2、3日でオッケーだし。拉致と言われるのは心外です。

―― それは立場によって見方も違ってくる話だと思うんですが、彼とは普段どういう感じのお付き合いなんですか?

1号 1stを出してすぐに、万国点検隊というファンクラブのツアー・イベントがあって、僕もそれに行きました。地球基地からそのまま飛行機に乗って、バリ島まで。

4号 えっ、それマジですか? 変装もしないで?

1号 トランジットですごいジロジロ見られましたけど。

4号 そりゃあそうですよ。しかし、さすがに1号は付き合い長いですねー。

―― じゃあヴォルキス・プロラデュークもああいう性格ですから、表向き迷惑なふりをしているだけで、面白がっているんじゃないですか、内心。

1号 そう言えば、今回の儀式もビデオ出演で済ませようと思っていたんですよね。でも「ツヴァルクベセルに入って出る」って自分から言い出しましたから。あれは特別仕様のツヴァルクベセルなんです。儀式が完了すれば外れる仕組みですが、逆に儀式が完了しない限り絶対に外れないという。

―― 分かりました。じゃあこれからも容赦なく招待していきましょう。返還の儀式の回数に制限はありますか?

1号 いいえ。いちいち丁重にPEVO星へ招待すればいいだけです。

―― いつもどこで招待しているんですか?

1号 それがなかなか難しいんですね。最近は事務所側に警戒されているらしくて。

―― たった一人しかいないタレントだから仕方ないでしょうね。お金になれば拉致だろうが招待だろうが、事務所はなんでもやると思いますが。

1号 あ、そう言えば五反田のライブが終わった時に、ヴォルキス・プロラデュークのマネージャーの湯本さんが「ああ、PEVOさんのCD物販に置いておけば良かった!」って言ってましたね。

4号 じゃあ物販コーナーでPEVOのCDを売りましょう。そこでツヴァルクベセルを持って待っていればいいんですよ。

―― 年明けに渋谷公会堂でインタラクティブライブをやるらしいんですけど、そこで強引に招待するのはどうですか? ライブ後は疲れて弱っていますから、抵抗されずに招待できるんじゃないですか。

4号 あ、それいいですね。それでいきましょ。

1号 じゃ、その方向で。

―― じゃあ今後のご活躍と招待の成功を祈っています! 今日はありがとうございました!

1号/4号 ありがとうございました!

話が進むうちに段々くだけてきたPEVO星人

話が進むうちに段々くだけてきたPEVO星人

 こうしてPEVOとの接近遭遇は終わった。地球の侵略を目的にしている割には、案外いい宇宙人だった。言い換えると、いったい地球の何を侵略しようとしているのか。それは謎のまま終わった。

 しかし、PEVO星人は確かに実在するのであり、彼らの住む世界は誰かの想像力の産物ではない。一部でPEVOの世界観はヴォルキス・プロラデュークの創作だと信じられているが、当然ながらそれは誤りだ。

 PEVOの存在が知られるようになったのは、P-MANIAと呼ばれるP-MODELのコピーバンドコンテストに出演して以降のことである。この第2回目のコンテストでPEVOは優勝し、それを受けてヴォルキス・プロラデュークが彼らの1stアルバムをプロデュースすることになった。という事になっている、少なくとも地球では。

 だが実際にはヴォルキス・プロラデュークの丁重な招待を狙って、PEVOはそのコンテストに出場したのだ。そしてまんまと狙いは成功し、ヴォルキス・プロラデュークはPEVO星でアルバム制作を命じられる。それが真相である。

 気になるのは、ヴォルキス・プロラデュークが自身の拉致、あるいは招待された経緯について決して語らないことだ。のみならず、まるでその事実すらもなかったかのように振舞っている。それは何故か。PEVOとの共演は「拉致されて止むを得ない体でやっているわけで、そこは見逃してください」という事なのだろうか。

 では、宇宙人による拉致という国際安全保障上の問題や、自身がその片棒を担いでいることについてはどう説明するのだろう。あるいは、頭がオカシイと思われるのが嫌で、宇宙人の話はしないと決めたのだろうか。それなら私にも分からないではない。

 私はヴォルキス・プロラデュークとの接触を試み、ネットを介して質問を行った。以下はその交信記録である。

―― その前に、みなさんのファンから質問をいただいているのですが、これまでの流れで触れられなかった疑問が沢山あります。それを伺わせていただきます。まず「地球の音楽ではどんなジャンルがお好きですか?」という質問から。

4号 PEVO人にはジャンルみたいな概念はないです。ジャンルで音楽は聴かないですし。

1号 ただ、PEVOの1stはテラヴス向けに作られたわけです。そのためにヴォルキス・プロラデュークを招いたわけですから。それが「テラヴス風音楽」として、最近ではPEVO星でも親しまれつつあります。そういうものがジャンルと言うなら、PEVO星にもあるかも知れません。

―― PEVOの1stはテラヴスの音楽を参考にして作られたと聞いているので、それは音楽文化の輸出でもありますね。では次です。『今回の再発1stの最初に入っている「テキーロ」の、「ワンニャーン」「ニャウーン」という言葉は地球語でどのような意味ですか?』

1号 PEVO人の造語です。「テヘペロ」や「あげぽよ」といったテラヴスのギャル語のようなものです。1号には理解できませんが、3号は“マガゾフエデュランセッフェン”で回遊しているので、その辺の事情に詳しいです。

―― マガゾフというのは、PEVO星の歴史や、そのデータを保存してある装置のことですね。で、そのデータを集める人がマガゾフエデュランセッフェンと。いちいち長くてややこしいのは何故ですか?

4号 それは我々から見た地球語も同じですけど。

―― では次の質問です。『PEVO星人の1~5号は何の順番で決まっているのか?』

1号 1号から3号まではスポットが決めました。その他の4号、5号は1号が決めました。理由は5号は5号っぽく、4号は4号っぽかったからです。

―― えらい適当な決め方のようですが、次の質問は高尚です。「球・立方体・正四面体、PEVO星の皆さんがこの中で最も高貴さを感じる図形はどれでしょうか?また、それ以外でもPEVO星社会で重要な意味を持つ図形・記号などありましたらお教えください」。

1号 テラヴスと一緒で個人差があります。1号としてはやはり球体でしょうか。1号にはスポットが球体に見えるからです。

―― 4号さんはどうですか?

4号 んー、僕はあんまり考えた事ないです。

―― でしょうね。

4号 えっ。

―― 次からはライブに関する質問が続きます。

1号 分かりました。

高円寺HIGHで2012年10月8日に行われたヴォルキス・プロラデューク返還の儀式については、asaさんのイラストレポートに上手くまとまっています。

高円寺HIGHで2012年10月8日に行われたヴォルキス・プロラデューク返還の儀式については、asaさんのイラストレポートに上手くまとまっています。

―― まず「2号が演奏していた光る定規は?」

1号 ”Eowave Ribbon”でググってみてください。

―― はい、シンセサイザーのリボンコントローラーですね。では次の質問。「大阪のライヴで4号さんから青く光る物体を頂いたのですが、これはひょっとしてチップルですか? テラヴスが食べてもマップルにはなりませんか?」

4号 チップルではありませんのでマップルにはなりません。食べたらお腹が痛くなると思います。

―― 次も似たような質問です。「先日のライブの時に、玩具の銃から緑色の軟らかい円盤が発射され、友人のおでこに直撃した後、私が回収しました。あの円盤は何ですか? コンペリタンチップルという説も出ていますが。持っているといいことありますか?」

1号 持っていると記念になります。

4号 なりますね、うん。

―― 実はナーフっていうシューティングトイの弾ですよね。スポンジ製で柔らかい。質問を続けます。「白い無菌スーツの装着者は誰ですか?」

1号 彼らはスルホロバスと呼ばれ、PEVO人でもありません。

―― じゃ、何人ですか?

1号 誰でもないことにしておいて下さい。

スルホロバスと呼ばれる人その1(イラスト提供: イオさん)

スルホロバスと呼ばれる人その1(イラスト提供: イオさん)

スルホロバスと呼ばれる人その2(イラスト提供: イオさん)

スルホロバスと呼ばれる人その2(イラスト提供: イオさん)

―― 分かりました。誰でもありません。次は「ライブで手を犬の形にしていた仕草は何か特別な意味があるのでしょうか」という質問です。

1号 “アクエリアン”を称えるサインです。

―― ちなみにアクエリアンとは「ポクテキの誇り。スポットへの忠誠と勇気の証」とPEVO語辞典にはありますね。次です。「私もヴォルキス・プロラデュークのようになりたいのですが、通常テラヴスがヴォルキスを曲げられるようになるにはどのような手続き、訓練が必要ですか? 専業主婦でも可能ですか?」

1号 タイムスコープ報告によりスポットが決めます。ヴォルキスの曲がり具合は訓練で得られるものではなく、先天的なものだという説が有力ですので、専業主婦でも可能でしょう。

―― しかし生まれつき資質を持っていなければダメと。そんな曲がった資質はない方が幸せかも知れませんね。ところで1stアルバムのタイトルですが「PEVO/PEVO」のようにクレジットされていたり、単に「1st」としか表記されていない事が多いわけですが、ジャケットには「CONVEX AND CONCAVE」と書かれています。どれが正しいのでしょう?

1号 正式には「CONVEX AND CONCAVE」です。

―― では最後の質問です。「カレーはライス派ですか? ナン派ですか?」

1号 カレーはライス派です。

4号 僕もライスです。

―― 1号はカレーがお好きなようですけど、PEVO星にもカレーはあるのですか?

1号 いいえ。テキーラもそうですけど、カレーにはテラヴスに来てからハマりました。

―― 前々から疑問だったんですが。再発盤はメカノ専売ですけど、宇宙人だったら流通や電波を乗っ取るとかできるでしょう? 今はダウンロード配信だってあるし。

1号 いやいやいや。CDであるところに意味があるんですよ、あれは。

4号 そ、そうなんですよ、CDじゃないと意味が無い。

―― 何でですか? 実はあの店の奥にPEVO星につながるバックドアがあるとか。

1号 あー、うーん。

―― そういや、あの店長も怪しい感じですよね。

4号 それは否定しませんけどね。

1号 はい、まったく否定しません。

PEVO1号(左)、怪しい中野店長(中)、PEVO4号(右)

PEVO1号(左)、怪しい中野店長(中)、PEVO4号(右)

―― それにしても侵略するなら演奏活動なんて必要ないじゃないですか。素直に街を焼きつくすとか、人類皆殺しにするとか。音楽だなんて、まどろっこしくないですか?

1号 実はあのCDには“サイン波”が入っているんですよ。シンセに入っているようなサイン波ではなくて、催眠光線のような、特殊な波長の信号です。地球版を出すときにそれがバレないように色々配慮しています。

4号 へーっ。そうだったんですか。へー。

―― へーって、あなたPEVOのくせに何で知らないんですか。

4号 いや、僕は3号がライブに出ないって言うから、突然「お前、とりあえず高円寺に来い」って言われたんで。このバンドのことは良く分かってないんですよ。まさかヴォルキス・プロラデュークと一緒に出ることになるとは思いませんでしたから。

―― あなたはヴォルキス・プロラデュークが嫌いですか?

4号 いやいやいや! そんなことは決して! 僕は彼ほど上手くヴォルキスを曲げられないんです。ただそれだけ。

―― その「ヴォルキスを曲げる」というのは?

1号 地球語に直訳するとそれ以外にどうしようもないんですが。ヴォルキスはボイス、音とか歌という意味なんです。それを曲げるみたいなことですね。

―― つまり音声をコントロール出来る人、と。

1号 そうかも知れません。

―― 1stアルバムのヴォルキス・プロラデュークの声はピッチが高くて、2度ほど下げると、地球で聴く彼の声に近くなるんですが。どういう意図でこんな処理になっているんでしょう?

1号 それはPEVO星と地球の大気が異なるからですね。

―― ヘリウムガスを吸うと声のピッチが上がるみたいな?

4号 そうです。地球の大気は音が遅いんで、上手くピッチが上がらない。だから僕も苦労していて。でも地球の大気に慣れたヴォルキス・プロラデュークがPEVO星に来ると、もう軽々とヴォルキスを曲げてしまうんですよ。

1号 で、まあ儀式にはヴォルキスを上手く曲げる人が必要だというので「前に連れてきたあいつをまた連れてこい」というスポットの司令があったんです。

―― 「前に連れてきたあいつ」というのは、ヴォルキス・プロラデュークのことですね?

4号 そういえば、あの人、こないだ気になることをローディの子に言ってましたよ。「いつもおかしな現場ばかりでごめんね」って。

1号 お、おかしな現場って……。

―― ヴォルキス・プロラデュークにローディいるんですか。

1号 楽器周りの世話をする人が必要だというので、一緒にPEVO星へ招待したんですね。あの人は自分でギターの弦も張替えられないので。テラヴスは堕落していると思います。

―― あの人が特別やる気ないだけで、地球の成功しているミュージシャンはみな勤勉です。

4号 で、あの、そんなにおかしいですか? 我々の現場って。

―― だって、そもそも宇宙人がライブっておかしいでしょう。

4号 そういえばお客さんも、なんか気が付くとニヤニヤしてるんですよねえ……。

1号 あれ気になるよね、なんだろ。

4号 僕ら真面目にやってるつもりなんすけど。

―― じゃ、先日のライブ、というか儀式でのお客さんの印象はイマイチ?

4号 いえ、僕は生まれてこのかた、あんな人がいっぱいいて盛り上がったライブには出たことないですから。

―― 4号さんはPEVO星でライブの経験は?

4号 ないです。今回もホントにちょっとだけ、急遽バイトなんで。

―― にしては上手いですよね。

4号 あ、ありがとうございます! ヴォルキス・プロラデュークにも褒められたんですよ、ステージ終わって楽屋帰ったら開口一番「良かったよー」って。

―― じゃ、別にあんな地球人いらなくないですか?

4号 いやいやいや! あの人が出るとトーンが上がって、やっぱりすごいと思いましたもん。あの人はすごい!

―― まあ、あの人はああ見えても、日本ではちょっとは名の知られたミュージシャンなので。それはご存知でしたか?

1号 はい。ただ、テラヴスにあそこまで人気があるとは知りませんでした。我々はヴォルキスのよく曲がる人を探していていただけなんですが。

4号 リハスタにも来られたんですけど、その時に「猫背になっちゃダメだ! 胸張ってやりなさい、PEVO人らしく!」って。ハイ分かりました!って。まあ、そのおかげもあって、あの会場の盛り上がり。

1号 お客さんも満員だったし。我々の地球侵略作戦は大成功でしょう。

―― いやいやいや。まだまだ全然ダメですよ、あれくらいの動員じゃ。PEVO星には売上とか動員数を報告していないんですか?

1号 PEVO星人はそういう数には関心がないんです。どういう人間に植えつけたかが重要なんであって、常にPEVO星人は数値で客観的に見ようとはしないので。

―― とはいえ、もうちょっと有名になってもらわないと私が困るんですよ。「PEVO」って言っても話が通じない上に、友だちが減る。

4号 じゃあ、どうやったらもっとウケるか、ちょっと一緒に考えましょうよ。

1号 正直言うと、もう少しいろんなテラヴスにサイン波をお見舞いしたほうがいいとは思っているんですよね。