Archive for the 'timelash' Category
たまらん坂
Sunday, May 3rd, 2009たまらん坂
Saturday, February 16th, 2008
久しぶりに、いわゆる「多摩蘭坂」に行ってみた。もちろん自転車で。
あの坂を下って左に折れたあたりのアパートに住んでいた20年前の国立市民としては、猿の惑星のラストで自由の女神を見てしまったテイラー大佐のような、大げさに言うならそんな気分で帰ってきた。世の中、なんでこうなりがちなの、と。
一部のコンクリート壁を除けば、落書きで有名だった石垣は跡形もなし。住んでいる人には申し訳ないが、国分寺なのに国立の名を平気で冠するタイプの、まるで東京ディズニーランドのような、そこに建てるのもどうかと思う、のっぺりとしたマンションに置き換わっていた。役人とディベロッパーはいつでも近視眼的だ。それは仕方がない。
でも開発するにしたって石垣くらい残しておけばいいものを。あれは昭和の史跡だぜ。上手くやれば商売上、有利になるかも知れないのに。
そういうわけなのかどうなのか、実は昔からかも知れないけど、京王バスのバス停は当て字の方の「多摩蘭坂」なんだよな。今日行って初めて気が付いた。
去年、オレはコミケに行かなかった。
Tuesday, January 1st, 2008 かれこれ10年以上も前の話だ。朝、目が覚めてタバコ(当時はまだ吸っていたのだ)を買いに外へ出たら、銀座の方から勝鬨橋を渡って蛍光ピンクやヒョウ柄の大群が歩いてくる(当時は勝どきに住んでいたのだ)。
まだ寝ぼけているのかと思い、ごしごしと目をこすっている間にも、やつらはこちらへ接近してくる。人の形をしてはいるが明らかに普通ではない。尖ったものを身に付け、鋲の付いた棒を振り回す者までいる。慌てて自分の部屋へ駆け戻り、怪物の大群が歩いてこちらにやってくるぞと、カミサン(当時はまだ結婚していたのだ)を叩き起こした。
二人でベランダに立ち、晴海通りを覗き込むと、それはラムちゃんの群れだった。私はその時、コスプレというものを初めてナマで見たのであった。
諸星ラムに扮した彼女たちは、晴海方面に向けて続々と南下を続けている。その列は後から後からわいてきて、まったく途切れる気配がない。集団の中には、ラムちゃん以外のもっと不気味なもの、例えばどう見ても野郎のようなものまで混じっていたが、それは私に理解できるキャラクターがラムちゃんだけだったということで、いずれも何らかのコスプレなのだということは想像できた。
ところでこの人たちは何の目的であんな格好をし、よりによってうちの前を歩いているのか。年も押し迫ったこの時期、どこかで何かの大会でもあるのか。でなければ、あれだけ大量の列があのまままっすぐ進むと、海に落ちるしかない。ひょっとして集団自殺か? やつらはレミングなのか? ならば何故ネズミのコスプレでないのか? いやそれ以前に誰か止めなくていいのか?
様々な疑問をご近所の人にぶつけてみると、国際展示場(当時はまだ晴海にあったのだ)でアニメ関係のイベントをやっているらしかった。
なるほどそうかと展示場まで様子を見に行ってはみたものの、そのシュールな異次元空間というか、路上にはみ出たホラー映画的状況というか、ともかく正門に接近することさえできない雰囲気が充満していて、退散を余儀なくされた。
後で聞いたら、それがコミックマーケットというものだったらしい。ああ、あれがあの有名な! が、それ以降コミケと聞くと、この時の悪夢が蘇る。押し寄せてくるコスプレの大群を、それとは知らずに目撃した体験は、以後トラウマ化している。
だけど困ったことに、ニコ動にVocaloidでオリジナルを上げている人たちが、コミケでCDを売るらしいんだな。その音源は欲しいし、直接話もしてみたい。ううむ。でも……。
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という話をmixiに上げたところ、友達が少ない私の日記には珍しくたくさんのコメントが付いた。大半の意見としては「なにも怖がることはない」「面白いから行ってこい」というものであった。
曰くコミケというのは作品を自由に売買する場所であって、コスプレ大会ではないと。流通に載らない作品の売買スペースを提供しているだけであると。マンガ以外にも音楽やら電子工作やらいろいろあるよと。
なるほど。となれば一転して、そうしたものに50万人もの人々が集まってしまう事実に、私は未知のエネルギーを感じてしまうのだった。
つまりコミケというのは人力P2Pみたいなものじゃないのか。ってことはコンピュータとネットワークを使ってやろうとしてきたことを、30年も前から手動でこなしてきたんじゃないのか。それってすごいんじゃないの? 少なくともこれでいくつかの問題は解決する可能性がある。
たとえばニコ動は音楽を創作するための協労装置として機能したけれど、作品に関わったクリエイターが何らかの対価が欲しいと望んだ時、その手段までは用意してはいなかった。これはコミケで売ればいいんだよ。素晴らしい。あ、だからニコ動の人はコミケで売るわけね。納得した。
と、かようにして理解は深まり、精神的な距離も縮まっていった。コミケには様々な問題に対する回答が、具体的な形を伴い待っているはずである。今まさに彼らと連帯する時がやってきたのだ。Otaku Unite! いざ行かん、有明へ!
しかし結果は表題の通りである。すべて私の小心が悪い。心的外傷諸星ラム後ストレス障害。おまけに仲間まで見殺しにした。ダブルでPTSD。
賀正。
UNIX MAGAZINE Classic with DVD*4
Saturday, November 24th, 2007
20年分のUNIX MAGAZINEを4枚のDVDにまとめたもの。大学や企業の研究所に配るらしく、お値段18,000円也。かなり前に配達されていたらしいけど、家を空けている隙に受取人不在で返送されていたようで、おとついやっと受け取りに成功。
この雑誌について言い始めるとキリがないけど、かつて極めて思想的に行動していた人たちがそんなことはおくびにも出さず、純粋な技術誌としてしか読みようがないものを作っていた。内輪目線ではそこが面白かったわけで、つまるところ、テーマとして取り上げる技術それ自身が、80年代半ばには十分に思想的だったんだね。
途中サボった時期はあったものの、書いていた期間のもっとも長かった雑誌で、その前のInternet AcsessやInternet Workingを含めると人生の約1/3。書いた雑誌を保存する習慣はないけど、これは場所もとらないしカッコいいから取っておこう。というわけで記念撮影。
Starting Up Your Computer (1987)
Wednesday, October 31st, 2007テストも兼ねて今から20年前のお話。 (more…)
