暇さえあればアコースティック楽器の相場、在庫状況をチェックしている最近の私ですが、御茶ノ水に左利き用の楽器をたくさん揃えている素敵なお店がある。→http://www.taniguchi-gakki.com/

 このwebの画像をじっと見ていて、Gerry Andersonの「Doppelganger」という映画を思い出した。邦題は「決死圏SOS宇宙船」、アメリカでは「Journey To The Far Side Of The Sun」といったらしい。

 太陽の反対側に、地球と同一軌道を周る惑星が発見され、その調査のため宇宙船 Doppelganger 号が飛び立つ。だが何故か宇宙船は地球に着いてしまう。帰還のため宇宙ステーションにドッキングを試みるのだが、接点の極性が合わず宇宙船はドッキングできない。どうにか飛行士が地上に降りると、何もかもが左右逆。そこは地球とは鏡像のパラレルワールドだった、というお話。    で、もしも、万が一、そのような世界に行ってしまった場合に備え、左利き用の楽器までチェックを入れている、実に用心深い右利きの私であった。

——  訂正と付記:さきほどネット某所で30年ぶりくらいに見たら、やあ、もう、すっごい面白かった。でも記憶と全然違っていたので訂正します。

 まず宇宙ステーションはウソ。地球軌道上で切り離された着陸船が、着陸に失敗して大破。その後、軌道上に残っていた母船に、新造された着陸船 Doppelganger 号がドッキングを試みる。しかし母船との極性が合わず……。

 権利を持っているところはぜひDVD化の検討を。

 しかし、これを書いた数週間後に空前の左利きブームが訪れるとはなぁ……。

 ウクレレが来た翌日、朝の途方もない無力感を曲にしてみたわけですが、もごもご言っていて聴き取りにくいと言われたので、はっきりと聴こえるようにしてみました。

 ややもすると傲慢になりがちな日々の憂鬱。まさかこんなところで、あのSEが使えるとは思わなかった。

      1. world_and_i_uke-rin.mp3
      2. Boat_Park.aif

 電極だらけのウクレレ。

 貼り付いている丸いものは「圧電サウンダ」の殻を割って取り出した中身で、こいつで音を拾ってエレキ化しようというわけ。貼る場所、貼り方、素子のサイズで音が違うので、いろいろ試行錯誤中。素子むき出しってのもうどうかと思ったけど、こうして見ると何かロゴでも入れておけば、缶バッジ風に見えていいんじゃないの、という気もしてきた。

 武蔵野電波製プリアンプを接続し、サウンドホールに一番近い素子で拾った音がこれ。

      1. cicadas.mp3

 今日も気付いたら自転車で100kmオーバー。途中、一口羊羹を買うためにコンビニに寄ったら、ない。品切れなのではなく、最初からPOSに入っていないようだった。普通あるだろう、1個58円の、あの一口羊羹くらい。それともこの近所は子供ばかりで、羊羹なんか買う客は来ないのか。

 その帰りしな、こんなコンビニ呪ってやる、と口をもごもごしていたらできた曲がこれです。

      1. love-and-sweetened-and-jellied-bean-paste.mp3

 かれこれ10年以上も前の話だ。朝、目が覚めてタバコ(当時はまだ吸っていたのだ)を買いに外へ出たら、銀座の方から勝鬨橋を渡って蛍光ピンクやヒョウ柄の大群が歩いてくる(当時は勝どきに住んでいたのだ)。

 まだ寝ぼけているのかと思い、ごしごしと目をこすっている間にも、やつらはこちらへ接近してくる。人の形をしてはいるが明らかに普通ではない。尖ったものを身に付け、鋲の付いた棒を振り回す者までいる。慌てて自分の部屋へ駆け戻り、怪物の大群が歩いてこちらにやってくるぞと、カミサン(当時はまだ結婚していたのだ)を叩き起こした。    二人でベランダに立ち、晴海通りを覗き込むと、それはラムちゃんの群れだった。私はその時、コスプレというものを初めてナマで見たのであった。    諸星ラムに扮した彼女たちは、晴海方面に向けて続々と南下を続けている。その列は後から後からわいてきて、まったく途切れる気配がない。集団の中には、ラムちゃん以外のもっと不気味なもの、例えばどう見ても野郎のようなものまで混じっていたが、それは私に理解できるキャラクターがラムちゃんだけだったということで、いずれも何らかのコスプレなのだということは想像できた。    ところでこの人たちは何の目的であんな格好をし、よりによってうちの前を歩いているのか。年も押し迫ったこの時期、どこかで何かの大会でもあるのか。でなければ、あれだけ大量の列があのまままっすぐ進むと、海に落ちるしかない。ひょっとして集団自殺か? やつらはレミングなのか? ならば何故ネズミのコスプレでないのか? いやそれ以前に誰か止めなくていいのか?    様々な疑問をご近所の人にぶつけてみると、国際展示場(当時はまだ晴海にあったのだ)でアニメ関係のイベントをやっているらしかった。    なるほどそうかと展示場まで様子を見に行ってはみたものの、そのシュールな異次元空間というか、路上にはみ出たホラー映画的状況というか、ともかく正門に接近することさえできない雰囲気が充満していて、退散を余儀なくされた。    後で聞いたら、それがコミックマーケットというものだったらしい。ああ、あれがあの有名な! が、それ以降コミケと聞くと、この時の悪夢が蘇る。押し寄せてくるコスプレの大群を、それとは知らずに目撃した体験は、以後トラウマ化している。    だけど困ったことに、ニコ動にVocaloidでオリジナルを上げている人たちが、コミケでCDを売るらしいんだな。その音源は欲しいし、直接話もしてみたい。ううむ。でも……。

– –

 という話をmixiに上げたところ、友達が少ない私の日記には珍しくたくさんのコメントが付いた。大半の意見としては「なにも怖がることはない」「面白いから行ってこい」というものであった。    曰くコミケというのは作品を自由に売買する場所であって、コスプレ大会ではないと。流通に載らない作品の売買スペースを提供しているだけであると。マンガ以外にも音楽やら電子工作やらいろいろあるよと。    なるほど。となれば一転して、そうしたものに50万人もの人々が集まってしまう事実に、私は未知のエネルギーを感じてしまうのだった。    つまりコミケというのは人力P2Pみたいなものじゃないのか。ってことはコンピュータとネットワークを使ってやろうとしてきたことを、30年も前から手動でこなしてきたんじゃないのか。それってすごいんじゃないの? 少なくともこれでいくつかの問題は解決する可能性がある。    たとえばニコ動は音楽を創作するための協労装置として機能したけれど、作品に関わったクリエイターが何らかの対価が欲しいと望んだ時、その手段まで用意しているわけではない。ならばこれはコミケで売ればいいんだよ。素晴らしい。あ、だからニコ動の人はコミケで売るわけね。納得した。

 と、かようにして理解は深まり、精神的な距離も縮まっていった。コミケには様々な問題に対する回答が、具体的な形を伴い待っているはずである。今まさに彼らと連帯する時がやってきたのだ。Otaku Unite! いざ行かん、有明へ!    しかし結果は表題の通りである。すべて私の小心が悪い。おまけに仲間まで見殺しにした。

 賀正。

 テストも兼ねて今から20年前のお話。当時、カテナのComputerLandでMacintoshを買うとインストラクションビデオがオマケに付いてきたのだが、そのタイトルバック。ビデオの制作はドキュメンタリージャパンで、普段堅い番組ばかり作っているディレクターがMacにハマッた勢いで引き受けたらしい。    ビデオにはNHKの英会話番組に出ていたバイリンギャルが司会役として登場するのだが、この人の声をサンプリングして人口無能「Ractor」の合成音声と掛け合いをやらせてみた。

 Ractorの音声は当時としてはリアルで良かったのだが、こいつは人様のタイプしたテキストに適当な相槌を打ったり、逆切れしたりするだけで、テキストをそのまま読み上げることはしてくれなかった。だから望むようなフレーズを発してくれるまで根気良くタイプし続けるしかなかったわけで、最近の至れり尽くせりな初音ミクとはえらい違いだ。    初音ミクで思い出したけど、曲と一緒にHyperCardのスタックウェアも作った。それはバイリンギャルがカクカク動きながらテキストを合成音声で読み上げてくれるというもので、母音や子音を発音するギャルの顔を写真に撮って、リップシンクするようプログラミング。さすがに歌ってはくれなかったけど、最近のヤング(とは限らないか)が初音ミクと3Dで似たようなことをやっていることを思うと、ちょっとアレだ。

 さあ、フィードの文字化けめ、これでどうだ!

      1. Starting_Up_Your_Computer.mp3