パウダースノーとグルメと廃墟だけではない北海道

 夏休み、あまり遠出はできなかったけれど、細々とあちこち出かけた。アナログレコードの収集・保管を何故か町の事業として始めていた新冠町、UFO基地ハヨピラのジオラマを公立の施設に展示している平取町、更別村の大規模農場の一角にバブルの勢いで造ってしまった十勝スピードウェイその他。

 北海道といえばスキーリゾートにグルメ、廃墟や廃線も含めた景勝地に人気が集まりがちだけど、こうした人並みならぬ欲望を抱えた人たちが、一般的には通らないだろうことを成し遂げた痕跡というのも、北海道ならではのスケール感をアピールできる遺産だと思う。

 中でも平取は本当に面白い。アイヌの神が降りて来た聖地であるにも関わらず、義経伝説や宇宙友好協会をトンデモ話として排除しなかった理由は何なのだろう。ユーカラの里というくらいで、荒唐無稽でも話として面白ければなんでも受け入れる素地があったのだろうか。これはいつか誰かに聞いてみたい。

 バブル末期に完成した十勝スピードウェイは、公金も入らないのに、いまだ存続できているのが謎なくらいの規模。買い取ったMSFに何の利益があるんだろうと現場で聞いたら、社長が耐久レースで走りに来ていたらしい。みんなクルマが好きなんだな。いまはサーキット周辺の余った土地をオリックスに貸してソーラー発電をやっていたりして、さすが手堅い。

 そもそもスピードウェイを企図したのは地元の土建屋だから、やらかした感じも含めて親近感がある。施設の老朽化は気になるし、自動車そのものが大転機を迎えているこのご時世だけど、できる限り我々の遊び場として存続して欲しい。

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