PEVO Interview 8 / 招待

―― じゃあ、もう少しいろんなテラヴスにサイン波をお見舞いする方法を考えましょう。PEVO1号はヴォルキス・プロラデュークのライブ(#)に出演されていますが、あれはどういう流れなんですか?

# 2012年06月6、7、8日に、東京・五反田のゆうぽうとホールにて行われた「PHONON 2555」のこと。PEVO1号は恒松正敏グループの荒木康弘とともに参加し、シンセサイザー、ギター、コーラスを担当した。

4号 まさかヴォルキス・プロラデュークのライブにPEVO星人が呼ばれるとは、思いもしなかったですよね。

1号 まあ、突然電話がかかってきたんですけどね。

―― 1号さんは普段どこにいらっしゃるんですか?

1号 地球基地です。

―― 地球基地に直通の電話番号があると。

1号 そうです。で、あの五反田のライブの後に、またPEVO星にヴォルキス・プロラデュークをご招待したんです。その後に行なわれる高円寺HIGHの儀式のために。

―― あの五反田のゲスト出演は拉致するためだったんだ。さすが宇宙人、抜け目がないですね。

1号 あ、ちょっと待って下さい。我々からすると丁重に招待しているつもりなんで、何で拉致って言われるのか分からないんですが。PEVO星にいる期間もそんなに長くなくて、2、3日でオッケーだし。拉致と言われるのは心外です。

―― それは立場によって見方も違ってくる話だと思うんですが、彼とは普段どういう感じのお付き合いなんですか?

1号 1stを出してすぐに、万国点検隊というファンクラブのツアー・イベントがあって、僕もそれに行きました。地球基地からそのまま飛行機に乗って、バリ島まで。

4号 えっ、それマジですか? 変装もしないで?

1号 トランジットですごいジロジロ見られましたけど。

4号 そりゃあそうですよ。しかし、さすがに1号は付き合い長いですねー。

―― じゃあヴォルキス・プロラデュークもああいう性格ですから、表向き迷惑なふりをしているだけで、面白がっているんじゃないですか、内心。

1号 そう言えば、今回の儀式もビデオ出演で済ませようと思っていたんですよね。でも「ツヴァルクベセルに入って出る」って自分から言い出しましたから。あれは特別仕様のツヴァルクベセルなんです。儀式が完了すれば外れる仕組みですが、逆に儀式が完了しない限り絶対に外れないという。

―― 分かりました。じゃあこれからも容赦なく招待していきましょう。返還の儀式の回数に制限はありますか?

1号 いいえ。いちいち丁重にPEVO星へ招待すればいいだけです。

―― いつもどこで招待しているんですか?

1号 それがなかなか難しいんですね。最近は事務所側に警戒されているらしくて。

―― たった一人しかいないタレントだから仕方ないでしょうね。お金になれば拉致だろうが招待だろうが、事務所はなんでもやると思いますが。

1号 あ、そう言えば五反田のライブが終わった時に、ヴォルキス・プロラデュークのマネージャーの湯本さんが「ああ、PEVOさんのCD物販に置いておけば良かった!」って言ってましたね。

4号 じゃあ物販コーナーでPEVOのCDを売りましょう。そこでツヴァルクベセルを持って待っていればいいんですよ。

―― 年明けに渋谷公会堂でインタラクティブライブをやるらしいんですけど、そこで強引に招待するのはどうですか? ライブ後は疲れて弱っていますから、抵抗されずに招待できるんじゃないですか。

4号 あ、それいいですね。それでいきましょ。

1号 じゃ、その方向で。

―― じゃあ今後のご活躍と招待の成功を祈っています! 今日はありがとうございました!

1号/4号 ありがとうございました!

話が進むうちに段々くだけてきたPEVO星人

話が進むうちに段々くだけてきたPEVO星人

 こうしてPEVOとの接近遭遇は終わった。地球の侵略を目的にしている割には、案外いい宇宙人だった。言い換えると、いったい地球の何を侵略しようとしているのか。それは謎のまま終わった。

 しかし、PEVO星人は確かに実在するのであり、彼らの住む世界は誰かの想像力の産物ではない。一部でPEVOの世界観はヴォルキス・プロラデュークの創作だと信じられているが、当然ながらそれは誤りだ。

 PEVOの存在が知られるようになったのは、P-MANIAと呼ばれるP-MODELのコピーバンドコンテストに出演して以降のことである。この第2回目のコンテストでPEVOは優勝し、それを受けてヴォルキス・プロラデュークが彼らの1stアルバムをプロデュースすることになった。という事になっている、少なくとも地球では。

 だが実際にはヴォルキス・プロラデュークの丁重な招待を狙って、PEVOはそのコンテストに出場したのだ。そしてまんまと狙いは成功し、ヴォルキス・プロラデュークはPEVO星でアルバム制作を命じられる。それが真相である。

 気になるのは、ヴォルキス・プロラデュークが自身の拉致、あるいは招待された経緯について決して語らないことだ。のみならず、まるでその事実すらもなかったかのように振舞っている。それは何故か。PEVOとの共演は「拉致されて止むを得ない体でやっているわけで、そこは見逃してください」という事なのだろうか。

 では、宇宙人による拉致という国際安全保障上の問題や、自身がその片棒を担いでいることについてはどう説明するのだろう。あるいは、頭がオカシイと思われるのが嫌で、宇宙人の話はしないと決めたのだろうか。それなら私にも分からないではない。

 私はヴォルキス・プロラデュークとの接触を試み、ネットを介して質問を行った。以下はその交信記録である。