Archive for the 'Music' Category

PEVO Interview 4 / ゾイドコープ

水曜日, 12月 26th, 2012

―― “ゾイドコープ”についてお伺いしたいと思います。映画に似たPEVO星の娯楽と聞いていますが、地球ではヴォルキス・プロラデュークがアメリカ人役で出演していることで知られています。まず、地球人の彼が役者として抜擢されたのは何故でしょう?

1号 『アグナミスト√77』のことですね。それは“タイムスコープ報告(#)”に基づいたスポットの司令です。ゾイドコープは娯楽というより教育に近いものなんです。

# PEVO語辞典には「同化を目的に、その生命体を時間レベルで解体し、観察すること」とある。つまりヴォルキス・プロラデュークのデータを収集し、それをもとにスポットがゾイドコープの役者として彼が最適だと判断したのだろう

―― そのゾイドコープというものを是非観てみたいんですが。

1号 三次元の立体映像ですが、地球のそれとはまったく仕組みが違い、残念ながら地球上でお見せする手段はないんです。光は電磁波の一種ですが、今のところゾイドコープが使う帯域を地球上で上手く合成できないからです。

4号 1stアルバムの最後に『アグナミスト√77』のサウンドトラックが収められているので、それでテラヴスのみなさんは我慢してください。

―― 地球には『不思議惑星キン・ザ・ザ』という映画があるんですが、先日のライブでヴォルキス・プロラデュークが入っていた“ツヴァルクベセル”と呼ばれる小さな檻にそっくりなものが登場します。この映画はご覧になりましたか?

ヴォルキス・プロラデュークの入っていたツヴァルクベセルは、2012年10月8日の高円寺HIGHで目撃された。目撃者によればこのような形をしていたという(イメージ図提供:淡二さん)

ヴォルキス・プロラデュークの入っていたツヴァルクベセルは、2012年10月8日の高円寺HIGHで目撃された。目撃者によればこのような形をしていたという(イメージ図提供:淡二さん)

1号 ええ。ただしキン・ザ・ザを知ったのは、1stを出して地球で演奏活動を始めてしばらくたってからです。

―― そうなんですか。ではツヴァルクベセルとは何なのでしょう?

1号 ツヴァルクベセルは、PEVO星で流行しているテラヴスファッションなんですね。というのは、PEVO人から見ると、テラヴスは皆ツヴァルクベセルを付けているように見える。それをPEVO人が真似したんです。

4号 だから、あの映画(キン・ザ・ザ)には、過去に地球に訪れ、テラヴスに同化したPEVO人が関係していると睨んでいるんです。テラヴスには自分がツヴァルクベセルに入っている姿は見えないので。

実は地球上のホームセンターでは、ツヴァルクベセルに極めて良く似たものが売られている。これは一体何を意味するのだろうか?(撮影: あきのあかげさん)

実は地球上のホームセンターでは、ツヴァルクベセルに極めて良く似たものが売られている。これは一体何を意味するのだろうか?(写真提供: あきのあかげさん)

―― ええと、いま重要なお話がありましたが、PEVO人は地球人に同化するんですか?

1号 はい。ある程度地球にいると、徐々にPEVO星からのコントロールが切れてきて、PEVO人としての記憶が薄くなっていくのです。だから地球上には、かつてPEVO人だったテラヴスがいるはずです。

―― 今日は1号と4号に来ていただいています。2号はライブで拝見しましたが、ほかのPEVO人は?

1号 PEVO星に帰化したテラヴスのDJセイジも含めて、全部で6人います。3号はアニメを描いていて、5号はちゃんとした勤め人です。もともと3号が我々のボーカルなんですけど、ライブをやりたがらないんですよ。今回の再発盤に入っている1曲目は3号が歌っているんですが、ライブはナシという約束でやってもらいました。

―― 3号は何だかけしからんですね。スポットからお仕置きとかないんですか?

4号 地球にはスポットがないもので。それで仕方なく、ライブは残りのPEVO人で勝手にやろうという、そういう状況なんです。

PEVO Interview 3 / スポット

火曜日, 12月 18th, 2012

―― PEVOの話によく出てくる、そのスポットというのは何ですか?

1号 唯一の神でもあり、我々の世界の頂点にある物体です。PEVO星人もその中から一人づつ出てくるんです。

―― それはPEVO人の生殖活動みたいなことですか?

4号 はい。フォルメくと自分の体内から“チップル”というのが出てくるんですよ。これくらいの。

―― チップルというのは?

1号 1辺が3センチほどの立方体ですね。それをフォルめいた相手に渡すんですが、相手がそれを受け入れた場合、そのチップルを食べるわけです。

―― それはどんな味がするんですか?

1号 味はほとんどないんですが、強いて言えば甘酸っぱいですね。

4号 地球で言うところの青春の味です。

1号 で、食べるとその瞬間にスポットから新しいPEVO星人が発生するんですよ。受け取りを拒否されたチップルは、専用サイトに送られ、“コンペリタンチップル”になります。これは“高速グロップシステムマシーン(#)”の中核となる半生命体です。

# 「グロップ」は地球で言うところの計算機のようなものらしい

―― ではコンペリタンチップルというのは、地球で研究されているDNAコンピュータのようなものでしょうか?

1号 それに近いものかも知れませんね。

4号 ただチップルを生成しても、チップルを渡した時点でその記憶が消えるので、覚えてないんです。誰にフォルメいたかも。

―― 地球人のように失恋の痛みは感じないわけですね。じゃあ、チップルを生成したPEVO人と、それを食べたPEVO人の遺伝形質はどうなるんですか?

1号 チップルが“マップル”となって、その中の情報がスポットに伝わる仕組みになっています。

―― ではそのマップルを生成するに及んだ2人に、新たなPEVO人を生んだという実感は?

1号 PEVO人がスポットから発生したことは分かりますが、個体認識はできません。それにスポットからPEVO人が発生した時点で、チップルを渡したことや、それを食べてマップルになった記憶も消えます。

―― じゃあ、PEVO人には地球上で言うところの親子の関係はないわけですね。

1号 そういう事になりますね。

―― そういうスポットのある世界のほうが、みなさんにとっては暮らしやすいですか?

1号 もちろんです。地球上にスポットが存在しないのは不思議でなりません。

PEVO Interview 2 / 目的

火曜日, 12月 18th, 2012

―― まずPEVO星人が地球にやってきた目的を教えて下さい。

1号 はい。それは地球を侵略するためです。

―― えっ、あんたら侵略しに来たの?

1号 ええ。ライブでも「ワレワレのモクテキはチキュウシンリャクである」って言ってるんですけど。

―― それマジすか。止めてくれないかなぁ、迷惑だから。宇宙人の侵略とか今時ないですよ、SFだって。

中野ブロードウェイ2階「A-ライセンス」にて。店内はハロウィーン仕様。

地球を侵略に来たというPEVO星人。「A-ライセンス」の店内はハロウィーン仕様だった

1号 でも、着々と進んではいるんですよ。すごく遅いだけで。いろいろな情報も集まっていますし。

―― 進めなくていいですから。それで何をやっているんですか?

1号 10年に1人くらい拐っては還してみたいな。

―― 拐って還したら侵略にならないでしょうに。

4号 では侵略というのはどうすればいいんでしょうか?

―― まずホワイトハウスの上に円盤で現れてください。それで熱線なんかで建物を破壊するわけですよ。それが宇宙人の基本。

1号 我々もアメリカの調査は万全に行なっているつもりです。何度もアメリカ人をPEVO星に招待していまして。先日の儀式で返還したヴォルキス・プロラデュークはあなたもご存知だと思いますが。

―― あの人はですね、コテコテの日本人です。アメリカには日系の方も大勢いらっしゃいますし、日本にもアメリカ人はいますけど、あの人は足立生まれでコテコテです。

4号 それマジすか。

―― マジっす。実際、英語話せませんから。そういえば僕ら、いま普通に日本語で会話してますけど、何でですか?

4号 あの、これは地球語じゃないんですか?

―― 地球上でも、ほぼ我が国でしか通じないローカル言語の、日本語です。

4号 でも世界地図を見ると真ん中にあるんですけど。

―― あれは日本で売っている世界地図だからですよ。あのね、あなたたちは一体どういう諜報活動をしているんですか?

1号 ラジオとかテレビとか映画とかで、ねえ?

4号 僕はサンテレビで地球語を覚えました。

1号 ああ「おとなのえほん」とか。

4号 そうそうそう。あれは本当に勉強になったなあ。

―― 何の勉強ですか。

4号 あ、でも我々はテラヴス(#1)には“フォルメき(#2)”ませんから。PEVO人には男女の区別もないですし。

#1 「地球」あるいは「地球人」という意味
#2 日本語の「ときめき」とほぼ同じ

―― ではPEVO星人と地球人の婚姻例はないんですか?

1号 ないです。

4号 というか“スポット”があるので。

PEVO Interview 1 / 遭遇

火曜日, 12月 18th, 2012

 宇宙人にインタビューすることになった。

 詳細については省略するが、PEVOに取り憑かれてからというもの、私にはまったくロクな事が起こらない。あまつさえ「ツヴァルクベセルが」「コンペリタンチップルが」「このフォルメきが」と短文投稿サイトにポストする度にフォローが減るという有様であり、つまるところ私は「あいつは頭がオカシイ」と皆に思われているのだ。

 だからこそ私は彼らとコンタクトを取り、この取材の約束を取り付けた。おそらくこれは世界的に見ても例のない試みであり、こうした記事を掲載しようという商業メディアも皆無であろう。当然ながら、私も宇宙人を相手にするのは初めてだ。しかし、これはやらねばならない。何故なら、こうして世間一般にPEVOの存在を知らしめる事が、私の名誉回復のために採れる唯一の方法だからである。

 「PEVO」というグループ名で音楽活動を行なっている宇宙人がいるのだ、なんとこの地球上に。彼らはPEVO星から来たと主張しており、時折地球上でライブ活動を行い、CDで音源を販売しているのである。

 そのPEVO星人から指定された接近遭遇の場所は、中野ブロードウェイ3Fのショップメカノ。PEVOの再発1stアルバム『CONVEX AND CONCAVE』はこの店の専売であり、私もこの店でこのアルバムを買っている。

PEVO - CONVEX AND CONCAVE

PEVO – CONVEX AND CONCAVE

 聞けば売り上げも好調。2012年10月8日に高円寺HIGHで行われた、PEVOによるヴォルキス・プロラデューク返還の儀式は、チケットが売り切れたためUstreamでも中継された。それを見た人たちが、いそいそとアルバムを買い求めに来るのだそうだ。何を隠そう、私もその一人であった。通販でも取り扱ってくれるので、中野は遠すぎるという方は、メカノ宛にメールをすれば、入手手続きを教えてくれるはずだ。

 Link > shop MECANO

 このPEVOの1stが最初に発売されたのは、1996年10月5日。当時、ヴォルキス・プロラデュークのマネジメントを行なっていた事務所と、ディスクユニオンとの協力によって設立されたDIW/SYUNレーベルから発売されている。レーベル設立のきっかけは、ヴォルキス関係のタイトルを売りまくる、突出した店舗がディスクユニオンにあったこと。その店舗の店長が、現メカノ店長の中野泰博さんである。

 中野店長がディスクユニオンを辞め、メカノを開店したのが2005年6月。その直前のタイミングで、すでに廃盤になっていた1stは再プレスされ、今のようにメカノ専売品として売られていた。しかし、その在庫も払底し、気がつけば中古価格も高騰。そこでジャケットを新しくデザインし、音源もミックスし直して、新たに1曲追加したのが、今回の再発盤なのである。

PEVO1号(左)、PEVO4号(右)

PEVO1号(左)、PEVO4号(右)

 メカノに着くと、PEVO星人は律儀な性格なのか、それとも他に何か用があったのか、約束より早い時間から来ていたようで、中野店長と意味の分からない数字で会話していた。

 地球にいるPEVO星人の中でも“スポットマイスタッフェン”という名の要職にあるらしいPEVO1号は背が高く、痩せ型で、腰が低く、礼儀正しい。今回新たに招集されたPEVO4号はガタイがよく、関西弁のイントネーションが混じった日本語を話すせいか、陽気な印象を受ける。再発盤のジャケット・デザインを担当したのも4号だ。

 我々は店頭でそそくさと撮影を済ませ、中野ブロードウェイ2階の喫茶店「A-ライセンス」に移動して取材をはじめることにした。

 それにしても中野ブロードウェイを往く人々は、宇宙人が白昼堂々と歩いているというのに、誰一人として気に留める様子もない。一体ここはどういう街なのだろうか。

 この取材は2012年10月28日14時頃より、約2時間に渡って行われた。

浅草電子楽器製作所

火曜日, 4月 3rd, 2012

 昨日は「浅草電子楽器製作所」、略して「ASADEN」のお店のオープニングに行ってきた。オンド・マルトノの製作家が自力で作ったバー兼ショールームで、大阪の電氣蕎麦と並ぶ電子楽器スポットとして今後の展開に期待せざるを得ない、非常にいい感じのお店でした。

 オンド・マルトノというのは、テルミンを発展させた初期の電子楽器で、クロマチックスケールの演奏とポルタメント奏法が共存した面白い楽器なわけです。押圧を受け付けるトゥーシュというボタンで音量を操作しながら、鍵盤を押し下げるか、リボンを横に動かすことで音程を操作。鍵盤を揺らせば音程も変化し、リボン演奏時には鍵盤の位置が目安になるので音程を取りやすい。

 などと知った風なことを書いていても、実は現物を見たことはない。演奏法についてもASADENが出しているiPadアプリ「Petites Ondes」でしか知らないわけです。

 故に本物への期待は高まっていたのだが、残念ながらまだ楽器は稼働状態にはなかった。しかし、一階のバーのバーのカウンターはオンド・マルトノのキーボード、そしてお店の壁や天井にはスピーカーが埋め込まれ(何故か隣家の壁面に向けて取り付けられたユニットもあったり)、お店全体がオンド・マルトノのような構造になっていた。とりあえずiPadアプリの音源で演奏してもらったが、これで本物が鳴ると感動モノじゃないだろうか。

 二階はショールームになる予定だそうで、オンド・マルトノ用のあの特徴的な形のパルムスピーカーや、まだ製作中の楽器が置いてあった。ただし、小さな螺旋階段を昇り降りするのが大変なので、酔っ払う前に上がったほうがいいかも。一階にはミニチュアのパルムもあって、ちゃんと弦とボディーの共鳴でリバーブがかかって聴こえるのがすごい。

 カウンターに3人がギリギリ。詰め込んでも7、8人くらいの広さ。にも関わらず、近所のお店のママみたいな人から、いかもにあなた電子楽器界隈の人ですよねえ、みたいな人たちが入れ代わり立ち代わりやって来ては、それぞれ初対面であるにも関わらず、常連客のように馴染んでいたのが面白かった。

 メニューはワインとエスプレッソと鹿肉のソーセージのみ。ソーセージは500円で3本出てきて安いし美味しいのでオススメです。

 ところで、前からパルムスピーカーは何かの宇宙人に似ていると思っていたら、「後ろにパルムスピーカー背負ったうえに、手つきがかなり熟練したテルミン奏者っぽいとこが気になってしかたなかった」と、それがフラットウッズ・モンスターである事をクラフトワイフ2号さんから教えて頂きました。

浅草電子楽器製作所 http://asaden.net/

Stageit

月曜日, 4月 2nd, 2012

 本日日本時間の午前8時、ポンプラムースのナタリーとダニエレちゃんのライブショーがありました。当然のように観るわけですが、もちろんアメリカに行く暇も金も無いので、ネット中継です。

 Stageit ( http://www.stageit.com/ ) というストリーミングサイトの有料中継で、ここは初めて使ってみたけど、ちょっと面白かった。誰でもお客さんにチケットを売ってライブ中継ができるというサイトです。

 予め「Note」と呼ばれるポイントをPayPalなんかで買って、そこからチケットを購入。1Noteが10セントで、ミニマム購入額の5ドルで50Noteになる。ナタリーとダニエレちゃんのチケットは40Noteだから、10Note余ってちょっと勿体無い、これって客をサービスにつないでおく作戦なのか。と思っていたら、余ったNoteは生放送中に「Tip」として投げられるんですね。半お賽銭方式。

 チップの金額によってユーザーのランキングも表示されるので、頑張っちゃう人は頑張っちゃうんだろうと思っていたら、ナタリーが「トップチッパーにはセットリストにサインして送るわよ!」なんて言うものだから、100とか200とか一度に大量のNoteを投げる人続出。

 stageitにはショーン・パーカーも投資しているらしいし、ちょっと注目かな。

 で、30分ひとコマで終わるショーを50分まで演り、途中で中継が切れて終了。ダニエレちゃんの新曲と、ナタリーとのガールズトークを堪能させて頂きました。ダニエレちゃんが不思議ちゃんじゃなかったのが意外だった。

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月曜日, 10月 24th, 2011

あら簡単。しばらくこれで行きますか。

昨日はオーケストラTOKYO-FUKUSHIMA!に演奏者として参加。お客さんも含めて、井の頭公園のグラウンドには、いったい何人くらい集まっていたんだろう。見た事もない民族楽器や、塩ビパイプの自作管楽器、鍋の蓋やフライパン、スケボーにエンドピンを刺して移動できるようにしたコントラバスまであって、楽器を眺めているだけで楽しめた。

演奏はコブラのライトバージョンのような感じで、指揮者からハンドサインとジェスチャーで飛んでくる、ソロ、ホールド、他人のフレーズのコピー、ストア、リストア、スワップのようなコマンドを実行して行く。即興は即興だけど、ルールは全員が共有しているので、上手く行けばシンクロ感が気持ちいいし、間違った時も指揮者がそれをネタとして拾ってくれれば次の展開につながる。

指揮者は敬称略で大友良英、七尾旅人、原田郁子、ピカ。終演後は旅人さんを囲んで、自然と皆の演奏が始まったりして、これも実に良かった。朝から夕方まで公園にいたので日に焼けた。

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