PEVO Interview 9 / VP

By in music on 2012/12/29

―― この度の地球への無事生還、おめでとうございます。まずはPEVO星に降り立った数少ない地球人として、PEVO星の様子をお聞かせください。

VP PEVO星に着いてすぐに感じることですが、町中シナモンの香りに溢れています。PEVOは無臭だといいますが、明らかにシナモンの香りで満ちています。後に分かったことですが、あれはPEVOの体臭です。特にPEVO同士が食卓を囲んで形而上的な会話に熱中する時、男女の肘にある腺から分泌されるものの匂いのようです。PEVOはこれを否定していますが。

―― 地球人の感覚では理解の難しい、スポットのある世界についての印象は?

VP スポットのある世界は構造的に平和で満ち足りています。神が隠されていないために「神を知る特権者」が存在できません。偶像も存在できず、立証不可能な脅威に通ずる権威構造も成立しません。天罰は超越的に訪れることができず、神への直接的な恐れも形成不可能です。従って平和でない理由や、平等でない理由が作れないのです。

―― ところで、あなたがPEVO星人に拉致された事実を素直に語らない理由は何ですか。

VP 私が真実を話したとしてもエージェント・スカリーが否定するでしょう。

 ここで「エージェント・スカリーとは何か」と尋ねたが応答はなかった。そこでPEVO1号に問い合わせたところ、スポットからの返信許可が必要だという。その許可が下りるまでに数日を要した。PEVO1号からの回答は次の通りだ。

エージェント・スカリーについては、2つの意味がある。

1. ワルダ・セクレタについての第25章、56節にわたる制約。
2. スポットが任命するコレックコンタスの責任者。ソルド、ミール、グロップ全ての権限を有する。

 PEVO語辞典によれば、ワルダ・セクレタは「全宇宙の秘密が隠されているといわれる伝説の鉱物。一般に秘密をさして使われることもある」という。つまり何らかの秘匿事項の存在を示しているのではないか。

 そしてコレックコンタスとは「テラヴスとの第2次接触(音声接触)。相互利益を前提とした会話。通信事務」とある。

 ソルドはPEVO星人の三大種族「ワオト族の宝」で「中央制御室」。

 ミールはPEVO星人の三大種族「ヤマタイ族の宝」で「不特定回遊システム最終兵器をさす場合もある」。

 グロップはPEVO星人の三大種族「ビャン族の宝」で「創造計算システム」である。

 つまりエージェント・スカリーとは、PEVO星の三大種族が保有するシステムの全権限を有し、かつ地球人と音声でコミュニケーションを取る責任者ということになる。だから仮にヴォルキス・プロラデュークが真実を述べたとしても、エージェント・スカリーが何らかの形で地球人に向けてそれを否定する工作を行う。よって「本当のことを言うのは面倒くさい」とヴォルキス・プロラデュークは言いたいのではないのか。なるほどPEVO1号の言葉を借りれば、テラヴスは堕落している。

 ちなみにスカリーという名前の地球人とは全く関係ないらしい。ではヴォルキス・プロラデュークとの交信記録を続けよう。

―― ご自身のライブの共演者としてPEVO1号を選んだ理由を教えて下さい。

VP 愚問です。あれがテラヴスに出来ると思いますか?

―― では、高円寺HIGHにおける返還の儀式の印象はいかがだったでしょうか。

VP PEVOたちは驚いていました。なぜならテラヴスのライブハウスはツヴァルクベセルを着たまま楽屋まで行ける構造になっていないからです。それはともかくとして、簡易式とはいえ良い儀式だったと思います。PEVO星で行われた場合は、あれがたっぷり40時間は続きます。

―― 地球でもPEVO星並の儀式が行われることを期待します。PEVO星人は再度、あなたを母星に拉致することを画策していますが、その際の返還の儀式にはどのように臨まれますか。

VP スポットの望みに従うまでです。

―― いちいち拉致とか返還とか面倒なので、いっそPEVOに加入してしばらく活動してみるというのはどうでしょう。

VP PEVO星では、「いっそ~してみる」という概念は生理現象を抑制し、限界に達した時にのみ使われると記憶しています。

 以上で交信は終了した。特にスポットに関する言及は興味深かった。仮に彼の言うスポットのある世界の解釈が正しいのなら、PEVO星人が地球を侵略する真の目的は、確かに我々の考える侵略とはまったく別の意味になるのかも知れない。

 彼らが破壊を試みているのは物質的なものではなく、狙っているのは交換価値のある富の収奪ではない。彼らの概念における“征服”は、地球上では決して成功しないはずだが、地球人にとってそれは本当に幸せなことなのか。これ以上書いてしまうと、またあいつは頭がオカシイと人が離れて行くので、それはまた時を改めたいと思うが、その代わりに今ここで言いたいことが2つある。

 まず、持っていなければPEVOのCDを買いなさい。

 そして大晦日は高円寺HIGHに来なさい

 それではみなさん、良いお年を。

BUY! PEVO

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(このインタビューの全文をpdfに再編集し、近日中にパブリックドメインのファイルとして公開することを予定しています。また、同じpdfファイルの内容にショップ・メカノ中野店長の推薦盤コーナーをプラスしてプリントし、メカノ店頭に置いてもらうことも計画しています)

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