PEVO Interview 5 / ポクテキ

1号 さっきの映画の話に戻ると、我々が地球の作品で興味を持ったのは『サボテン・ブラザーズ(#)』なんですね。PEVO星のボルフェスツェルゴビア出身のポクテキが、この映画に出てくるサント・ポコ村で1975年に消息を絶っているんですよ。

# 原題は「Three Amigos!」。1986年に制作されたアメリカ映画。監督は『トワイライト・ゾーン』や、マイケル・ジャクソンの『スリラー』で有名なジョン・ランディス。エル・アポ率いる盗賊の脅威に怯えるメキシコの小さな村、サント・ポコを舞台に物語は展開する

―― 色々ややこしいですが、その「ポクテキ」って何ですか?

1号 PEVO人なら誰もが憧れる我々の召使で、同時に師匠でもある存在です。PEVO人は“ジェントカーロス(#)”の儀式を経て、ポクテキに生まれ変わります。

# 「変化の時期」あるいは「変化の瞬間」という意味。

4号 ヴォルキス・プロラデュークはこのポクテキに似ているので、PEVO人には人気があるんですよね。

―― 地球人の感覚で言うと「召使で、同時に師匠」という、PEVO人とポクテキの関係を理解できないんですが。

1号 テラヴスがそれを理解できないところが、我々には理解できないんです。地球上のものだと、人間と犬や猫の関係に似ているかも知れないです。

―― ますます分からないんですが、なんで憧れるんですか?

1号 ポクテキになると、相手がなんだろうがフォルメかないところとか。テラヴスの言い方を借りると、煩悩から開放されるようなところもありますが、それだけではありません。

4号 話を映画に戻していいですか?

―― ええ、どうぞ。

1号 『サボテン・ブラザース』に出てくるサント・ポコ村は、PEVO星の第3セクタにあるボルフェスツェルゴビアによく似ているんです。だから、行方不明になっているポクテキと、なにか関係があるんじゃないかと思っているんですが。

―― あの、メキシコにサント・ポコなんて村はないですよ。あの映画に出てくる架空の村ですから。

4号 ……ええっ。うそでしょ。

―― いや、ホントに。

1号 ううむ。

4号 じゃあシャボンは……。

―― どうしたんですか、二人とも急に頭を抱え込んで。

1号 あ、いえ、なんでもないです。話を続けましょう。

4号 ええ、どうぞどうぞ、もうお気になさらず。

PEVO星人から参考資料として渡されたPEVO語辞典。地球の紙とよく似たものに、日本語フォントで印字されていた
PEVO星人から参考資料として渡されたPEVO語辞典。地球の紙とよく似たものに、日本語フォントで印字されていた