PEVO Interview 1 / 遭遇

By in music on 2012/12/18

 宇宙人にインタビューすることになった。

 詳細については省略するが、PEVOに取り憑かれてからというもの、私にはまったくロクな事が起こらない。あまつさえ「ツヴァルクベセルが」「コンペリタンチップルが」「このフォルメきが」と短文投稿サイトにポストする度にフォローが減るという有様であり、つまるところ私は「あいつは頭がオカシイ」と皆に思われているのだ。

 だからこそ私は彼らとコンタクトを取り、この取材の約束を取り付けた。おそらくこれは世界的に見ても例のない試みであり、こうした記事を掲載しようという商業メディアも皆無であろう。当然ながら、私も宇宙人を相手にするのは初めてだ。しかし、これはやらねばならない。何故なら、こうして世間一般にPEVOの存在を知らしめる事が、私の名誉回復のために採れる唯一の方法だからである。

 「PEVO」というグループ名で音楽活動を行なっている宇宙人がいるのだ、なんとこの地球上に。彼らはPEVO星から来たと主張しており、時折地球上でライブ活動を行い、CDで音源を販売しているのである。

 そのPEVO星人から指定された接近遭遇の場所は、中野ブロードウェイ3Fのショップメカノ。PEVOの再発1stアルバム『CONVEX AND CONCAVE』はこの店の専売であり、私もこの店でこのアルバムを買っている。

PEVO - CONVEX AND CONCAVE

PEVO – CONVEX AND CONCAVE

 聞けば売り上げも好調。2012年10月8日に高円寺HIGHで行われた、PEVOによるヴォルキス・プロラデューク返還の儀式は、チケットが売り切れたためUstreamでも中継された。それを見た人たちが、いそいそとアルバムを買い求めに来るのだそうだ。何を隠そう、私もその一人であった。通販でも取り扱ってくれるので、中野は遠すぎるという方は、メカノ宛にメールをすれば、入手手続きを教えてくれるはずだ。

 Link > shop MECANO

 このPEVOの1stが最初に発売されたのは、1996年10月5日。当時、ヴォルキス・プロラデュークのマネジメントを行なっていた事務所と、ディスクユニオンとの協力によって設立されたDIW/SYUNレーベルから発売されている。レーベル設立のきっかけは、ヴォルキス関係のタイトルを売りまくる、突出した店舗がディスクユニオンにあったこと。その店舗の店長が、現メカノ店長の中野泰博さんである。

 中野店長がディスクユニオンを辞め、メカノを開店したのが2005年6月。その直前のタイミングで、すでに廃盤になっていた1stは再プレスされ、今のようにメカノ専売品として売られていた。しかし、その在庫も払底し、気がつけば中古価格も高騰。そこでジャケットを新しくデザインし、音源もミックスし直して、新たに1曲追加したのが、今回の再発盤なのである。

PEVO1号(左)、PEVO4号(右)

PEVO1号(左)、PEVO4号(右)

 メカノに着くと、PEVO星人は律儀な性格なのか、それとも他に何か用があったのか、約束より早い時間から来ていたようで、中野店長と意味の分からない数字で会話していた。

 地球にいるPEVO星人の中でも“スポットマイスタッフェン”という名の要職にあるらしいPEVO1号は背が高く、痩せ型で、腰が低く、礼儀正しい。今回新たに招集されたPEVO4号はガタイがよく、関西弁のイントネーションが混じった日本語を話すせいか、陽気な印象を受ける。再発盤のジャケット・デザインを担当したのも4号だ。

 我々は店頭でそそくさと撮影を済ませ、中野ブロードウェイ2階の喫茶店「A-ライセンス」に移動して取材をはじめることにした。

 それにしても中野ブロードウェイを往く人々は、宇宙人が白昼堂々と歩いているというのに、誰一人として気に留める様子もない。一体ここはどういう街なのだろうか。

 この取材は2012年10月28日14時頃より、約2時間に渡って行われた。

Comments are closed.