Archive for April, 2008
gnarbsの呪い
Friday, April 18th, 2008 とても怖い話です。ここでPodcastとして音ネタを上げると、それに関係する人が亡くなってしまう。そういう事態が、二度ばかり続いているのです。
一度目はアーサー・C・クラークでした。瀕死のHAL9000が歌ったことで有名な『デイジー・ベル』をテルミンで弾いてみた翌々日、2008年3月19日に亡くなっています。二度目がクラウス・ディンガー。鏡音リンに Cha Cha 2008 と歌わせておきながら没にした当日、2008年3月21日に亡くなっていました。
私はもう何もしない方が良いのではないか。と、そんな陰々鬱々たる気分になる雨の金曜午後8時。
ということはないんだけど、クラウス・ディンガーが亡くなる少し前からLa Dusseldorfが4度目くらいのマイブームになっていて、今回の訃報は本当にどうしたことかと思ったよ。この人の影響下にある音ばかり聴いて育った人間としては、彼が正当に評価されているとは到底思えないんだな。
クラウス・ディンガーはパンク、ニューウェイブにおけるジェイムス・ブラウンなのであって、NEU!は70年代末、La Dusseldorfは80年代の、それぞれプロトタイプだった。
でも今回の訃報を伝えるニュースの見出しは、すべて「元クラフトワークの」だし、下手をするとまだ電子音楽の人として括られているのかも知れない。
それを考えるとキングのユーロピアン・ロック・シリーズはすごかったんだな。あの時期によくあれだけ出せたものだと、今更ながら思う。今も昔もレコ社の洋楽担当はボンクラ揃いだけど、「たかみひろし」さん偉い。
逆ピラミッドカレー、あるいは帝都東京地下の謎カレーについて。
Sunday, April 6th, 2008 カレー製作中のことであった。たった一枚しかない平らなお皿が勝手に自由落下を開始し、自らの質量がもたらす重力加速度の大きさから、持ち主になんの断りもなく、悪意ある破片となった。
しかし、すでにカレーは完成目前であり、ご飯も炊けていた。ここから他のメニューに切り替えるわけにはいかない。新しいお皿を買いに行くのもいいが、おろしたてのお皿というのは、いくら洗ったとしても、なんだが埃っぽい気がしてよろしくない。
そこで、生き残りの食器である、ちょっと大きめのどんぶりに目が行く。これにご飯をよそおい、その上からカレーをかければ、まあカレーライスにはなる。
が、単に上からドバッとかけてしまっては、カレーを食する際の醍醐味である、ご飯との配分比率が調整できない。そのために、カレーとご飯はいずれも表出している必要があり、その面積から残量を推測できる状況になければならないのだ。
だからといって、カレーとご飯を左右均等に分けて入れようとすれば、ご飯の崩落を防ぐため、これを屹立する壁のように固めなければならない。ご飯は、ぜひとも、ふわっとした状態でいただきたいものである。
そこで思いついたのが、どんぶりにご飯をすり切りいっぱいに盛り、真ん中に穴を空け、そこにカレーを流し込むことだ。この穴を逆三角錐型にすれば、ご飯は崩落しずらいだろうし、壁面を固める必要もないだろう。
なによりこの方法が魅力的なのは、カレーとライスの立場が入れ替わった、倒立したピラミッドカレーになることだ。
しかもこのピラミッドは外からは見えない。どんぶりとご飯によって隠匿された、地下構造の中にのみ存在するビラミッドである。手で触れることも、眼で見ることも叶わない、外部を持たないピラミッドは、しかし間違いなく、そこに存在しているのだ。
まさにこれは巨大地下構造物の魅力そのものではないか。しかも、その構造物の正体を、カレーなら食いながら暴くことができるのだ。
ではこのカレーを命名しよう。『逆ピラミッドカレー』、あるいは『帝都東京地下の謎カレー』。インスピレーションを与えてくれた遠藤賢司、秋庭俊の両氏に捧げます!
なんてことを考えながら食べると結構美味かった。